観光・ホテル業向けIP電話おすすめ7選|選び方・費用相場まで解説
更新日 2026年03月12日
観光・ホテル業では、客室からフロントへの内線連絡や予約問い合わせなど、電話対応が日常的に発生します。一方で、従来型の電話設備は更新や保守の負担が大きく、運用を見直したい宿泊施設も少なくありません。近年は、インターネット回線を利用するIP電話を活用し、スマートフォン内線や通話録音、IVR(自動音声応答)などで電話業務を効率化する動きが広がっています。
本記事では、観光・ホテル業で導入しやすいIP電話サービスを7つ紹介し、ホテルの電話システムの基本、導入が進む理由、選び方、費用相場、活用シーン、注意点まで解説します。電話運用を改善したい方は、比較検討の参考にしてください。

まずは、観光・ホテル業で導入しやすいIP電話サービスをご紹介します。
客室内線、スマートフォン内線、PMS連携などの観点から、宿泊施設の電話運用に 適したサービスを中心に選定しました。
※多くのIP電話サービスは、クラウドPBX機能と組み合わせて提供されています。クラウドPBXは内線管理や着信振り分けを行う仕組みで、IP電話の通話機能を支える基盤です。
MiiTel Phone
株式会社RevComm
出典:MiiTel Phone https://miitel.com/jp/phone/lp/
MiiTel Phoneは、株式会社RevCommが提供するクラウド型IP電話サービスです。AIによる通話解析機能を備えており、電話対応の内容を可視化できる点が特徴です。観光・ホテル業では、宿泊予約の問い合わせや施設案内など電話対応が多いため、応対品質の改善や業務効率化に活用できます。
通話内容は自動で録音され、AIが会話を解析して文字起こしやキーワード分析を行います。これにより、問い合わせ内容の共有やスタッフ教育を効率的に行うことが可能です。また、スマートフォンやPCから発着信できるため、フロントスタッフが場所を問わず電話対応しやすくなります。予約対応や問い合わせ 管理を効率化したいホテルや宿泊施設に適したIP電話サービスです。
MOT/TEL
株式会社バルテック
出典:MOT/TEL https://www.mot-net.com/mottel
MOT/TELは、株式会社バルテックが提供するクラウド型の電話サービスで、スマートフォンやPCをビジネス用電話として利用できる点が特徴です。専用アプリを使うことで、会社の固定電話番号をスマートフォンで発着信でき、外出先からでも内線通話が可能になります。
観光・ホテル業では、フロントやバックオフィスだけでなく、清掃スタッフや館内スタッフとの連絡など電話業務が多く発生します。MOT/TELを利用すれば、スマートフォンを内線端末として活用できるため、館内を移動しながらでも連絡を取りやすくなります。フロントとスタッフ間の連携をスムーズに行える点は、宿泊施設の業務効率化にもつながるでしょう。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- メールサポートあり
- 通信の暗号化
03plus
株式会社グラントン
出典:03plus https://03plus.net/ivr/
03plusは、スマートフォンで固定電話番号を利用できるIP電話サービスです。専用アプリをスマートフォンにインストールすることで、03や06などの市外局番付き固定電話番号を取得し、インターネット回線を利用して発着信できます。電話回線工事が不要で、申し込み後すぐに利用を開始できる点が特徴です。
1つの電話番号を複数端末で共有できるため、フロントやバックオフィスなど複数のスタッフで電話対応する運用にも対応しています。また、スマートフォンだけでなくIP電話機やパソコンからの利用にも対応しており、内線通話や保留・転送などの機能も利用可能です。
観光・ホテル業では、予約問い合わせや館内連絡など電話対応が多く発生します。03plusを利用すれば、スマートフォンを電話端末として活用できるため、館内を移動しながらでも電話対応しやすくなります。固定電話番号を維持したまま柔軟な電話運用を行いたい宿泊施設に適したIP電話サービスです。
主な機能
- 自動応答機能
- 導入支援・運用支援あり
- 自動振り分け機能
- メールサポートあり

ここからは、観光・ホテル業で利用されている電話システムの基本的な仕組みを解説します。宿泊施設では、客室からフロントへの連絡や予約問い合わせなど、電話を使ったコミュニケーションが日常的に発生します。こうした電話業務を効率的に管理するため、館内には客室電話やフロント電話を連携させる電話システムが導入されています。
近年は、インターネット回線を利用するIP電話を活用するホテルも増えており、電話運用の柔軟性やコスト面の改善を目的に導入が進んでいます。
ホテルの電話システムは、客室電話・フロント電話・外部回線を連携させて館内の通話を管理する仕組みです。宿泊施設では、客室からフロントへ直接連絡できる内線機能が一般的に利用されています。
例えば、宿泊客が客室電話からフロントへ電話をかけると、館内の内線ネットワークを通じてフロントの電話機へ接続されます。また、ホテルの代表番号にかかってきた外部の電話はフロントで受け、必要に応じて客室や担当部署へ転送することも可能です。
さらに、ホテルの電話システムにはモーニングコールや館内案内など、宿泊施設特有の機能が設定されている場合もあります。客室とフロントをスムーズに連携させることが、ホテルの電話システムの基本的な役割といえるでしょう。
IP電話機能を持つクラウド型電話システムの需要が高まっている
近年、ホテル業界ではIP電話機能を利用できるクラウド型電話システムの導入が増えています。IP電話はインターネット回線を利用して通話を行う仕組みで、従来の電話回線より柔軟な運用が可能です。
従来の電話システムでは、電話交換機や専用配線などの設備が必要になるケースが多く、更新時には大きな設備投資が発生する場合があります。一方、クラウド型の電話サービスでは電話機能をクラウド上で管理できるため、スマートフォンやPCを内線端末として利用できる場合があります。
その結果、館内を移動するスタッフがスマートフォンで内線通話を行うなど、業務の効率化につながるケースもあります。さらに、通話録音やIVR(自動音声応答)などの機能を利用できるサービスもあり、予約問い合わせ対応の管理を効率化する手段として導入が進んでいます。

次に、観光・ホテル業でIP電話が導入されている主な理由を解説します。宿泊施設では客室からフロントへの連絡や予約問い合わせなど電話業務が多く発生します。IP電話はインターネット回線を利用するため、設備や運用の柔軟性が高い点が特徴です。電話業務の効率化やコスト削減を目的に導入するホテルも増えています。
IP電話を導入すると、客室とフロント、館内スタッフ間の連絡を効率化できます。IP電話はインターネット回線を利用した通話方式で、複数の端末を内線ネットワークとして接続できるためです。従来の客室電話では専用配線や電話交換機に依存するケースが多く、設備の拡張や変更が容易ではありませんでした。
一方、IP電話はLANやWi-Fi環境を利用して内線環境を構築できるため、客室・フロント・バックオフィスなどを柔軟に接続できます。例えば、客室からの問い合わせをフロントへ直接内線でつなげたり、客室清掃スタッフとフロントが館内で連絡を取り合ったりすることも可能です。館内連絡を効率化できる点は、宿泊施設にとって大きなメリットといえるでしょう。
IP電話はインターネット回線を利用して通話を行うため、従来の電話回線と比べて通信コストを抑えやすい特徴があります。ホテルでは客室電話やフロント電話など複数の回線を利用することが多く、通話料金や回線費用が運用コストとして積み重なりやすい傾向があります。
IP電話を導入すると、音声をデータ通信として送受信するため、同一ネットワーク内の内線通話を無料または低コストで利用できるケースがあります。また、クラウド型IP電話サービスを利用すれば専用の電話交換設備を設置する必要がない場合もあり、設備更新費用や保守コストの削減につながる可能性があります。電話設備の更新時期を迎えているホテルでは、IP電話がコスト見直しの選択肢になるでしょう。
スマートフォンやタブレットを客室電話として利用できる
IP電話の特徴のひとつは、スマートフォンやタブレットなどの端末を電話機として利用できる点です。専用アプリやソフトフォン(ソフトウェア型電話)を利用すれば、専用の電話機を設置しなくても発着信や内線通話が可能になります。
ホテルでは、客室に 設置したタブレットからフロントへ連絡できる仕組みを導入するケースもあります。例えば、タブレットからフロントへの通話や館内サービスの問い合わせを行えるようにすることで、客室電話の代替として活用できます。また、スタッフがスマートフォンを内線端末として利用すれば、館内を移動しながらでも連絡を取りやすくなります。
このようにIP電話を活用すれば、従来の客室電話に依存しない柔軟な連絡環境を構築でき、館内業務の効率化につながります。
IP電話サービスには、IVR(自動音声応答)などの機能を備えたものがあります。IVRとは、音声ガイダンスによって問い合わせ内容に応じた窓口へ電話を振り分ける仕組みです。
観光・ホテル業では、海外からの問い合わせや宿泊予約の電話が増えるケースもあります。多言語の音声案内を設定すれば、予約問い合わせや施設案内などを適切な窓口へ振り分けることが可能です。電話対応の負担を軽減しながら、海外ゲストへの対応もしやすくなるでしょう。
導入検討者の共通課題!観光・ホテル業向けIP電話はこんな方におすすめ

観光・ホテル業向けIP電話は、「DXを進めたい」「電話設備を新しくしたい」といった抽象的な理由だけで導入するよりも、日々の電話業務で発生している具体的な課題を解決する手段として検討することが重要です。
宿泊施設では、客室からフロントへの内線連絡、宿泊予約や問い合わせ対応、館内スタッフ同士の連絡など、電話を使ったコミュニケーションが多く発生します。従来の客室電話や固定電話中心の運用では、設備更新コストや通話管理の負担が大きくなりやすく、業務効率の改善が難しいケースもあります。
以下のような状況に当てはまる場合、IP電話の導入を検討する価値があります。
導入をおすすめしたい「業務・社内体制の課題」
ホテルでは予約問い合わせや館内案内などの電話がフロントに集中することがあります。通話転送やIVR(自動音声応答)機能を活用することで、問い合わせ内容に応じて担当部署へ振り分けることが可能になります。電話対応の集中を緩和し、スタッフの業務負担を軽減できます。
清掃スタッフや設備管理スタッフなど、館内を移動しながら業務を行う職種が多い宿泊施設では、連絡手段の確保が課題になる場合があります。IP電話ではスマートフォンを内線端末として利用できるサービスもあり、館内のどこからでもスタッフ同士で連絡を取りやすくなります。
予約問い合わせや顧客対応の内容を口頭やメモで管理している場合、情報共有が不十分になりやすく、担当者不在時に対応が遅れることがあります。通話録音や通話履歴管理機能を活用すれば、問い合わせ内容をスタッフ間で共有しやすくなり、業務の属人化を防ぐことにもつながります。
導入をおすすめしたい「電話管理・コスト管理の課題」
ホテルでは客室電話や電話交換設備などを長期間使用するケースが多く、更新時にはまとまった設備投資が必要になる場合があります。IP電話はインターネット回線を利用して通話する仕組みのため、電話環境を見直す際の選択肢として検討されることが増えています。
予約問い合わせや宿泊客からの電話内容を記録していない場合、対応履歴の確認や情報共有が難しくなります。IP電話サービスの中には通話録音や履歴管理機能を備えたものもあり、問い合わせ対応の記録を残すことで業務の可視化につながります。
問い合わせ件数や通話時間などを把握できない場合、電話対応の改善や業務分担の見直しが難しくなります。IP電話サービスでは通話ログや履歴を確認できるものもあり、電話業務の状況を把握しやすくなります。

観光・ホテル業でIP電話を導入する際に確認しておきたいポイントを解説します。IP電話サービスは多数存在しますが、宿泊施設では一般企業とは異なる電話運用が求められます。客室からの 内線通話や予約問い合わせ対応、館内スタッフの連絡など、ホテル特有の業務に対応できるかを確認することが重要です。
導入後の運用トラブルを防ぐためにも、客室電話との連携、ホテルシステムとの接続、スマートフォン内線の使いやすさなどを総合的に比較して選ぶようにしましょう。
ホテル向けIP電話を選ぶ際は、客室からフロントへ連絡できる環境を構築できるかを確認することが重要です。宿泊施設では、客室電話を使ってフロントへ問い合わせる内線通話が日常的に発生するためです。
IP電話サービスの中には、客室に設置したIP電話機やタブレットからフロントへ通話できる仕組みに対応しているものがあります。例えば、客室タブレットからフロントへ通話できる機能を設けることで、客室電話の代替として利用するケースもあります。
客室設備と連携できるIP電話を選ぶことで、宿泊客からの問い合わせ対応をスムーズに行える環境を整えやすくなります。
ホテル向けIP電話を導入する際は、PMS(Property Management System)など宿泊施設の管理システムと連携できるかも確認しておきたいポイントです。PMSとは、予約情報や客室状況などを管理するホテル基幹システムを指します。
IP電話とPMSを連携させることで、電話着信時に宿泊者情報を表示したり、客室からの通話を識別したりできる場合があります。これにより、フロントスタッフは宿泊客の情報を確認しながら対応できるため、電話対応の効率化につながります。
ホテル運営システムと連携できるIP電話を選ぶことで、予約対応や顧客管理をよりスムーズに行える環境を構築できます。
IP電話の多くは、スマートフォンを内線端末として利用できる機能を備えています。館内を移動するスタッフが多いホテルでは、このスマートフォン内線の使いやすさが重要になります。
例えば、清掃スタッフや設備管理スタッフがスマートフォンで内線通話を利用できれば、フロントとの連絡を迅速に行うことが可能です。電話機が設置されていない場所でも連絡が取れるため、館内業務の効率化につながります。
アプリの操作性や通話品質なども含めて、スタッフが日常業務の中で無理なく利用できるかを確認しておくとよいでしょう。
観光・ホテル業では、海外からの問い合わせに対応するケースもあります。そのため、多言語音声案内やIVR(自動音声応答)機能に対応しているかも確認しておきたいポイントです。
IVRは、音声ガイダンスによって問い合わせ内容に応じた窓口へ電話を振り分ける仕組みです。例えば、予約問い合わせ、館内案内、レストラン予約などを自動音声で案内することで、フロントの電話対応負担を軽減できます。
多言語の音声案内に対応したIP電話サービスを導入すれば、インバウンド対応の強化にもつながります。
IP電話はインターネット回線を利用する仕組みのため、導入後のサポート体制も重要な確認ポイントです。通信トラブルや設定変更が必要になった際に、迅速に対応してもらえる体制が整っているかを確認しておきましょう。
特に宿泊施設では、電話が利用できない状態になると宿泊客対応や予約受付に影響が出る可能性があります。導入前にはサポート窓口の対応時間や保守内容を確認し、安定して運用できるサービスを選ぶことが大切です。