小売業向け問い合わせ管理システムおすすめ10選比較|選び方や費用も解説
更新日 2026年08月27日
小売業では、店舗やECサイト、メール、電話、Webフォームなど問い合わせ窓口が増えるほど、対応状況や履歴の管理が複雑になりがちです。「誰が対応しているのか分からない」「同じ問い合わせに別の担当者が返信してしまう」といった課題を抱え、問い合わせ管理の見直しを検討している企業も多いことでしょう。
本記事では、小売業向けの問い合わせ管理システムのおすすめ10選を比較し、選び方や導入メリット、費用相場、導入を成功させるポイントまで解説します。
小売業向け問い合わせ管理システムおすすめ10選比較

小売業向けの問い合わせ管理システムには、複数のECモールやSNSに対応するもの、メール共有に特化したもの、AIによる自動応答やCRM連携に強みを持つものなどがあります。自社の問い合わせ窓口や対応体制に合うサービスを選ぶためには、管理したいチャネルや必要な機能を比較することが大切です。ここでは、小売業で利用しやすい問い合わせ管理システム10選を紹介します。
サービス名 | こんな小売業におすすめ |
|---|
楽楽自動応対 | 複数ECモールの問い合わせをAIで効率化したい |
Re:lation | 複数モールやSNSの問い合わせをまとめてAI対応したい |
Zendesk | 実店舗とECの問い合わせ対応にAIを本格活用したい |
問いマネ | 楽天市場などの問い合わせメールを低コストで共有・管理したい |
メールワイズ | kintoneと問い合わせメールを連携して管理したい |
WEBCAS mailcenter | メールとWebフォームの問い合わせをまとめて管理したい |
Freshdesk | LINEやSlackなど複数チャネルを横断して問い合わせを管理したい |
Zoho Desk | Zoho製品と問い合わせ対応を連携して運用したい |
yaritori | 低コストでメール対応の効率化から始めたい |
Agentforce Service | Salesforceを基盤にCRMと問い合わせ対応を一体化したい |
楽楽自動応対
株式会社ラクス
出典:楽楽自動応対 https://www.rakus.co.jp/rakurakucloud/jidootai/
複数ECモールの問い合わせをAIで効率化したい小売業向け
強み
・AIが過去の応対履歴から返信文を自動生成
・楽天やAmazonなど複数のECモールの問い合わせを一元管理
・対応状況をタブで自動振り分けし応対漏れを防止
楽楽自動応対は、株式会社ラクスが提供する、AIが過去の応対情報をナレッジとして活用しながら回答を自動生成する問い合わせ自動応対システムです。楽天市場やAmazonといった複数のECモールからの問い合わせや、モールのチャット形式のやり取りも一つの画面に集約できるため、窓口が店舗やモールごとに分散しがちな小売業の問い合わせ対応との相性が良いサービスです。
特に評価したいのは、チャットボットのようにFAQやシナリオを事前に整備する必要がなく、日々の応対履歴が自動でナレッジとして蓄積されていく点です。AIが返信文の案を作成するため、担当者は確認・修正するだけで対応を進められ、複数のECモールやチャネルを抱えながら少人数で問い合わせに対応する小売業でも、モールごとに分散していた問い合わせ対応を共通の画面・ナレッジで進めやすくなります。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
Re:lation
株式会社インゲージ
出典:Re:lation https://ingage.jp/relation/
複数モールとSNSの問い合わせをAI対応したい小売業向け
強み
・LINEや各種ECモールなど複数チャネルを一画面で一元管理
・AI社員が複数種類の問い合わせ窓口で自動対応
・タスク・プロセス管理まで一体化し対応状況を可視化
Re:lationは、株式会社インゲージが提供するクラウド型のコミュニケーションプラットフォームです。メール、電話、LINE、各種ECモールなど複数の窓口からの問い合わせを一つの画面に集約し、対応状況を自動で可視化できます。楽天市場やYahoo!ショッピングをはじめとしたECモールとの連携に強みがあり、複数モールで店舗を運営する小売業の問い合わせ管理に適しています。
ほかのサービスと大きく異なるのは、楽天市場やYahoo!ショッピング、LINE、Instagramなど9種類の問い合わせチャネルに対してAIが自動で回答する「AI社員」機能を提供している点です。繁忙期に問い合わせが集中しやすいEC事業者の負荷軽減につながり、複数のモールやSNSを横断して問い合わせを受けている小売業や、対応チームの人員を増やさずに応対力を高めたい企業に向いています。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
Zendesk
株式会社Zendesk
出典:Zendesk https://www.zendesk.co.jp/
実店舗とECでAI自動応答を活用したい小売業向け
強み
・AIエージェントが返品や注文状況確認などの問い合わせを自動解決
・メール・チャット・電話・SNSなど複数チャネルを一つの管理画面に統合
・店舗スタッフやコンタクトセンター向けにAIが返答案を提示
Zendeskは、Zendeskが提供するクラウド型のカスタマーサービス プラットフォームです。メール、チャット、電話、SNSなど複数チャネルからの問い合わせを一つの画面で一元管理でき、対応履歴も含めて可視化できます。小売業向けの専用ページを公式に用意しており、返品や注文状況の確認、在庫確認といった小売業で発生しやすい問い合わせへの対応を想定した機能が整理されています。
なかでも強みといえるのが、AIエージェントが返品や注文状況確認などの問い合わせを自動化できる点です。繁忙期など問い合わせが増える時期の対応負荷を抑えやすくなります。実店舗とECサイトの両方を運営し、繁忙期の問い合わせ増加に備えたい小売業や、AIによる自動応答を本格的に取り入れたい企業に向いています。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
問いマネ
クロスセル株式会社
出典:問いマネ https://www.otoiawase.jp/
楽天出店ショップのメール共有管理をしたい小売業向け
強み
・ステータス表示で対応状況がひと目で分かる
・フォルダごとに閲覧・返信権限を細かく設定可能
・楽天あんしんメルアドに標準対応
問いマネは、クロスセル株式会社が提供するASP型のメール共有・管理システムです。複数名で受信する問い合わせメールを「対応中」「対応済み」などのステータスで可視化し、対応漏れや二重対応を防ぐことに特化しています。楽天のメール送信システム「楽天あんしんメルアド」に標準対応しており、楽天市場などで店舗を運営する小売業にも利用しやすいサービスです。
注目したいのは、機能を問い合わせメールの共有・管理に絞り込むことで、シンプルな操作性と低価格を両立している点です。マスク機能によって権限のないユーザーからは件名や差出人情報を隠せるなど、フォルダ単位でのアクセス権限管理にも対応しています。多機能な統合型システムまでは必要とせず、まずは低コストでメール対応の属人化を解消したい小売業に向いています。
kintoneとメール対応を連携させたい小売業向け
強み
・メールごとに処理状況や担当者を設定し対応漏れを防止
・kintoneとシームレスに連携
・1ユーザー月額600円から、5ユーザーで利用可能
メールワイズは、サイボウズ株式会社が提供するメール共有システムです。共通アドレスに届く問い合わせメールを、処理状況や担当者とともにチームで管理でき、クレームにつながりやすい対応漏れや二重対応を防ぎます。ECサイト運営を含む幅広い業種で利用されており、営業やカスタマーサポートなど複数部門にまたがる小売業の問い合わせ対応にも活用できます。
特徴的なのは、同じサイボウズが提供するkintoneとの連携です。kintoneで構築した顧客管理アプリや在庫管理アプリとメールワイズを組み合わせることで、在庫情報や受注情報とメール・電話の対応履歴をまとめて顧客情報として扱えるようになります。すでにkintoneで業務システムを構築している小売業や、低価格で複数人によるメール対応を始めたい 企業に向いています。
WEBCAS mailcenter
株式会社WOW WORLD
出典:WEBCAS mailcenter https://www.webcas.jp/mailcenter/
フォームとメールを一元管理したい小売業向け
強み
・未対応から対応済みまで5段階のステータスで進捗管理
・WEBCAS formulatorと連携しフォームからの問い合わせもメール形式で蓄積
・ASP型・SaaS型・導入型から運用規模に合わせて選択
WEBCAS mailcenterは、株式会社WOW WORLDが提供する問い合わせメール共有システムです。窓口に届いたメールやフォームからの問い合わせをサーバ上で一元管理し、複数人での対応状況をリアルタイムに共有することで、二重対応や対応漏れを防ぎます。メールの自動振り分けや受信経過時間による色分け表示など、細かく運用ルールを設定できる点が特徴です。
もう一つの強みが、WEBCASシリーズの他製品との連携です。WEBCAS formulatorと連携すればWebフォームからの問い合わせもメール形式で蓄積・返信でき、複数チャネルの問い合わせを分断せずに一つの画面で扱えます。またASP型・SaaS型・導入型の3形態から選べるため、まずはコストを抑えて始めたい小売業から、外部システムとの連携やカスタマイズを重視する企業まで、運用規模に応じて選択できます。
Freshdesk
Freshworks Inc.
出典:Freshdesk https://www.orangeone.jp/freshworks/#desk
メールやLINEなど複数チャネルの問い合わせを一元管理したい小売業向け
強み
・LINEやSlackなど複数の問い合わせ窓口を一元管理
・同時対応検知機能で二重対応を防止
・100以上の外部アプリと連携
Freshdeskは、Freshworks Inc.が提供するクラウド型のヘルプデスク・問い合わせ管理ツールです。日本国内ではOrangeOne株式会社が公認パートナーとして導入設計や初期設定、トレーニング、FAQ構築支援までをサポートしており、管理画面やサポート記事、チャットボット、メールテンプレートも日本語で利用できます。メールやフォームに加えてLINE、Slack、Teamsなど社内外の複数チャネルを一つの画面で一元管理できるため、店舗とバックオフィスの両方に問い合わせ窓口を持つ小売業にも扱いやすい構成です。
他サービスと一線を画すのが、複数人が同じ問い合わせに同時対応しようとした際にそれを検知する機能や、ステータスを自由に追加・編集できる柔軟性です。Salesforce、Shopify、Zoomなど100以上の外部アプリとも連携でき、既存の業務ツールを大きく変えずに問い合わせ管理を導入しやすくなっています。国内での導入設計や初期設定、トレーニングなどの支援を受けながら導入したい小売業にも向いています。
Zoho Desk
ゾーホージャパン株式会社
出典:Zoho Desk https://www.zoho.com/jp/desk/
Zoho製品と連携し低コスト運用したい小売業向け
強み
・メール電話など複数チャネルの問い合わせを顧客情報とひも付けて一元管理
・無料プランから利用でき初期費用なし
・Zoho CRMなど他のZoho製品とクリック操作で連携
Zoho Deskは、ゾーホージャパン株式会社が提供するクラウド型のヘルプデスクツールです。メール、電話、チャット、Webフォーム、SNSからの問い合わせを顧客情報と関連づけて一元管理でき、開発部門や営業部門とのコミュニケーションもスムーズになります。無料プランから利用でき、初期費用をかけずに問い合わせ管理を始められる点も特徴です。
見逃せないのが、Zoho CRMをはじめとする他のZoho製品との連携のしやすさです。CRMに蓄積された顧客情報と問い合わせ対応を結びつけることで、アップセルやクロスセルの機会も見逃しにくくなります。すでにZoho製品を利用している、あるいは低価格で問い合わせ管理システムを導入したい小売業に向いています。
yaritori
Onebox株式会社
出典:yaritori https://yaritori.jp/
低価格でシンプルに導入したい小売業向け
強み
・画面デザインと操作性のわかりやすさ
・AIがメール文の自動生成や自動返信に対応
・SlackやChatworkと連携しチームでのやり取りを効率化
yaritoriは、Onebox株式会社が提供するメール共有・問い合わせ管理システムです。共有アドレスに届くメールの対応状況や担当者をチームで可視化し、対応漏れや二重対応を防ぎます。ECサイトや通販ショップを含む幅広い業種で導入されており、月額1,980円からと初期費用を抑えて始められる料金体系です。
際立っているのは、画面デザインと操作性の使いやすさを重視して設計されている点です。AIによるメール文の自動生成機能や送信予約機能に加え、SlackやChatworkとの連携により、社内のコミュニケーションツールと問い合わせ対応を分断せずに運用できます。多機能な統合型システムまでは求めておらず、まずは低コストでメール対応の効率化に着手したい小売業に向いています。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- ステータス管理機能
- テンプレート機能
- API連携
Agentforce Service
株式会社セールスフォース・ジャパン
出典:Agentforce Service https://salesforce.com/jp/products/service/
AIとCRMを統合し問い合わせ対応力を高めたい小売業向け
強み
・AIエージェントが問い合わせ対応を自動化
・顧客情報や購買履歴などCRMデータをもとに一貫した対応
・小売業向けの専用ソリューションとしてCRM基盤に統合
Agentforce Service(旧Salesforce Service Cloud)は、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するクラウド型のカスタマーサービスプラットフォームです。CRMに蓄積された顧客情報や購買履歴をもとに、メールや電話、チャットなど複数チャネルからの問い合わせに一貫した対応ができる基盤を備えています。小売業向けのソリューションとして案内されており、店舗とECの両方を運営する企業の顧客対応基盤としても位置づけられています。
特筆すべきは、CRM上の顧客データとAIエージェントを組み合わせて問い合わせ対応を自動化できる点です。Salesforceの小売業向け 公式ページでは、Agentforce Serviceによって顧客からの問い合わせの60%を人手の介入なしで解決した顧客事例も紹介されています。すでにSalesforceのCRM基盤を利用している、あるいはCRMと問い合わせ対応を一体で運用したい小売業に向いています。
主な機能
- 問い合わせの一元管理機能
- 顧客情報管理機能
- 自動振り分け機能
- ステータス管理機能
小売業向け問い合わせ管理システムの選び方・ポイント

小売業向けの問い合わせ管理システムは、対応チャネルだけでなく、対応状況や履歴の一元管理、担当者への振り分け、AI・自動化機能、既存システムとの連携まで比較して選ぶことが大切です。自社の問い合わせ受付方法や対応フローに合うかを確認することで、導入後に無理なく運用できるシステムを絞り込めます。ここでは、選定時に確認したい5つのポイントを解説します。
問い合わせ管理システムを選ぶ際は、現在利用している問い合わせチャネルをどこまでまとめて管理できるかを確認します。小売業では、メールや電話、Webフ ォームのほか、ECサイト、LINE、チャットなど複数の窓口を設けることがあります。対応チャネルが不足していると、一部の問い合わせだけ別のツールで管理することになり、情報が分散しかねません。
また、「対応」と記載されていても、管理できる内容や連携方法はサービスによって異なります。問い合わせ内容を取り込めるだけなのか、返信や担当者設定、対応状況の更新までシステム上で行えるのかを確認しましょう。今後追加する予定のチャネルも含め、自社の受付方法に無理なく対応できるサービスを選ぶことがポイントです。
問い合わせごとの担当者、対応状況、過去のやり取りを一か所で確認できるかを比較しましょう。小売業では、同じ顧客から商品、配送、返品・交換など複数回の問い合わせを受けることもあります。対応履歴が担当者のメールボックスや個別の管理表に分かれていると、これまでの経緯を確認するのに手間がかかります。
比較時は、未対応・対応中・完了などのステータス管理、担当者の表示、過去履歴の検索など、自社で必要な管理項目がそ ろっているかを見ることが大切です。顧客単位で過去の問い合わせを追えるか、複数担当者が同じ情報を確認できるかまで確認すると、実際の問い合わせ対応に合うシステムを判断しやすくなります。
担当者への振り分けや対応フローを自社に合わせられるか
問い合わせの振り分け方法や対応フローを自社の体制に合わせて設定できるかも確認したいポイントです。商品に関する質問、配送、返品・交換、店舗への問い合わせなど、内容によって担当する部署や担当者が異なる場合、すべてを同じ流れで処理すると振り分け作業の負担が増えます。
サービスによって、担当者の手動設定だけでなく、問い合わせ内容や条件に応じた自動振り分け、ステータス変更、通知、承認などに対応できる範囲が異なります。自社の問い合わせ件数や担当体制を整理したうえで、現在の運用フローに対応できるか、必要に応じてルールを変更できるかを比較するとよいでしょう。
AIや自動化機能が自社の問い合わせ業務に合っているか
AIや自動化機能は、搭載されているかだけでなく、自社で負担になっている作業を効率化できるかを基準に比較します。例えば、問い合わせ内容の分類、担当者への振り分け、返信文の作成支援、要約など、サービスによって自動化できる業務は異なります。
問い合わせ件数や内容によって必要な機能も変わるため、「AI搭載」という表記だけで判断しないことが大切です。定型的な質問への返信作成を減らしたいのか、問い合わせの仕分けを効率化したいのかなど、削減したい作業を先に整理しましょう。あわせて、自動処理した内容を担当者が確認・修正できるかなど、実際の運用方法まで確認すると選びやすくなります。
CRMやEC関連システムなど既存システムと連携できるか
顧客情報や注文情報を確認しながら問い合わせに対応する場合は、既存システムとの連携可否を確認します。小売業では、問い合わせ管理システムだけで情報が完結せず、CRMやECカート、受注管理システムなどに登録された情報を参照しながら回答することがあります。
比較する際は、連携できるサービス名だけでなく、どの情報をどのように連携できるかまで確認することがポイントです。標準連携なのか、APIや外部ツールを利用するのかによって、導入時の設定や追加費用も変わります。現在利用しているシステムとの連携方法を確認し、問い合わせ対応時の画面切り替えや転記作業を増やさず運用できるかを判断しましょう。

問い合わせ管理システムを導入すると、問い合わせ情報や対応状況をまとめて管理し、対応漏れや二重対応を防ぎながら業務を効率化できます。複数チャネルに対応するシステムでは、異なる窓口から届く問い合わせも一元管理できます。さらに、蓄積した問い合わせデータを分析することで、FAQや商品・業務の改善にも活用できます。ここでは、小売業で導入することで得られる主なメリットを解説します。
複数チャネルに対応する問い合わせ管理システムでは、メールやWebフォーム、チャットなど異なる窓口から届く問い合わせを一つの画面で確認・管理できます。小売業では、店舗やECサイトなど受付経路が分かれることもありますが、問い合わせを集約することで、担当者が複数のツールや受信箱を行き来する手間を減らせます。
問い合わせ情報が一か所にまとまれば、どの窓口から届いた内容でも同じルールで確認しやすくなり、管理方法のばらつきも抑えられます。窓口ごとに個別管理していた情報を横断して把握できるため、問い合わせ件数が増えても全体の状況を整理しやすくなり、日々の対応業務を効率化できます。
問い合わせ管理システムを使うことで、未対応・対応中・完了などの状況や担当者を共有でき、対応漏れや二重対応を防ぎやすくなります。複数人で問い合わせ対応を行う場合、個人のメールボックスや表計算ソフトだけでは、誰がどこまで対応したのか把握しにくくなることがあります。
対応状況が可 視化されれば、未処理の問い合わせを確認しやすくなり、別の担当者が同じ内容に重複して返信するリスクも抑えられます。担当者の不在時にも過去のやり取りを確認して引き継げるため、特定の担当者への情報の偏りを防げる点もメリットです。迅速で一貫した対応を続けやすくなり、顧客満足度の向上も期待できます
問い合わせ管理システムの振り分けやテンプレート、通知、AIなどの機能を活用すると、受付から回答までに発生する手作業を減らせます。例えば、内容ごとの担当者設定や定型的な返信文の作成、対応状況の確認といった作業を効率化できれば、担当者は個別判断が必要な問い合わせに時間を使いやすくなります。
複数のツールから情報を探したり、管理表へ転記したりする作業も減らせるため、問い合わせ1件あたりの処理負担を抑えられます。問い合わせ件数が増えても、単純に担当者を増やすのではなく、既存の人員で対応しやすい体制を整えられる点もメリットです。
問い合わせ管理システムに蓄積したデータを集計・分析することで、顧客対応だけでなく商品や業務の改善にも活用できます。問い合わせ件数や内容、発生時期、対応時間などを把握すれば、どのような質問や不満が多いのかを確認しやすくなります。
例えば、同じ商品について使い方の質問が繰り返されている場合は、商品ページやFAQの説明を見直す判断材料になります。配送や返品に関する問い合わせが多ければ、案内方法や業務フローを改善するきっかけにもなります。個々の問い合わせを処理して終わらせず、蓄積した情報を継続的な顧客対応や業務改善につなげられる点がメリットです。
問い合わせ管理システムの料金は、掲載サービスのうち公開料金を確認できるユーザー課金型では、1ユーザーあたり月額600円〜2万円程度が一つの目安です。プラン単位の定額型では、月額3,000〜6,000円程度の料金も確認できます。CRMやAIなどを含む高機能なプランでは、1ユーザーあたり月額6万円台となるサービスもあります。
料金体系は、主に次の4つに分かれます。
- ユーザー課金型:利用人数に応じて料金が変わる
- プラン単位の定額型:契約するプランごとに月額料金が決まる
- 利用量・規模連動型:メールアカウント数や保存通数などに応じて料金が変わる
- 個別見積もり型:利用機能や運用規模などの条件に応じて料金を見積もる
料金 差は、利用人数、プラン、利用機能、メールアドレス数、保存容量、AIの利用量などによって生じます。外部連携やカスタマイズ、AI機能、容量追加などが別料金になるサービスもあるため、基本料金だけでなく、自社の運用条件で必要になる総額を確認することが大切です。
小売業で問い合わせ管理システムの導入を成功させるポイント

問い合わせ管理システムを定着させるには、導入前に管理対象や運用ルールを整理しておくことが重要です。対象チャネルを広げすぎると運用が複雑になり、既存ツールとの二重管理や担当者ごとの対応方法のばらつきも起こりやすくなります。AIや自動化機能を使う場合も、任せる範囲をあらかじめ決めておく必要があります。ここでは、導入を成功させるための4つのポイントを解説します。
管理する問い合わせチャネルと対象業務を広げすぎない
問い合わせ管理システムを導入する際は、最初からすべてのチャネルや業務を対象にせず、優先度の高い範囲から始めると運用を定着させやすくなります。メール、電話、Webフォーム、チャットなど複数の窓口を一度に統合すると、設定項目や対応ルールが増え、現場が新しい運用を覚える負担も大きくなります。
まずは問い合わせ件数が多い窓口や、対応漏れ・二重対応が起きやすい業務から対象にすると、導入効果を確認しながら運用を整えられます。そのうえで、利用状況や担当者の習熟度を見ながら管理範囲を広げることで、システム導入による混乱を抑えつつ、段階的に問い合わせ管理を集約できます。
問い合わせ管理システムを導入する前に、既存のメールボックスや表計算ソフトなどをどこまで残すかを決めておくことが大切です。従来の管理方法と新しいシステムを並行して使い続けると、同じ問い合わせを複数の場所で確認する必要が生じ、かえって対応状況を把握しにくくなる恐れがあります。
移行時は、どの窓口から届いた問い合わせをシステムで管理するのか、過去データをどこまで移すのか、旧ツールをいつ終了するのかを整理します。例外的に既存ツールを残す場合も、利用する業務や担当者を明確にしておけば、情報の分散を防ぎながら新しい管理方法へ切り替えやすくなります。
システム導入前に、問い合わせの受付から完了までの対応ルールを統一しておくと、担当者による運用のばらつきを抑えられます。例えば、担当者の割り当て方法、対応中・完了の判断、他部署への引き継ぎ方法などが曖昧なままだと、システム上で状況を管理できても、登録や更新の仕方が担当者ごとに異なってしまいます。
問い合わせ内容ごとの担当部署やエスカレーション条件、ステータスを変更するタイミングなどを事前に決め、関係者で共有しておくことがポイントです。システム上の設定と実際の業務ルールをそろえることで、問い合わせ履歴や対応状況を正確に残しやすくなり、複数担当者でも同じ流れで対応できます。
AIや自動化機能を活用する場合は、どの業務を自動化し、どこから担当者が確認するのかを事前に決めておく必要があります。返信文の生成や問い合わせ分類、自動振り分けなどは工数削減に役立ちますが、すべてを自動処理すると、問い合わせ内容によっては不適切な回答や振り分けにつながる可能性があります。
例えば、定型的な問い合わせは自動化し、返品・返金やクレームなど個別判断が必要な内容は担当者が確認するといった役割分担が考えられます。自動処理の対象、確認が必要な条件、誤りがあった場合の修正方法まで定めておけば、AIや自動化機能を業務に無理なく組み込みやすくなります。
小売業向け問い合わせ管理システムに関するよくある質問

問い合わせ管理システムを比較する際は、無料で使えるツールの有無や、kintoneで代用できるか、どのような項目を管理すべきかなど、導入前に確認しておきたい疑問もあります。ここでは、本文の選び方やメリットでは拾いきれない、問い合わせ管理システムの導入・運用に関するよくある質問に回答します。
無料で利用できる問い合わせ管理ツールや無料トライアルを提供するサービスはあります。ただし、無料プランでは利用人数、問い合わせ件数、対応チャネル、AI・自動化機能などに制限が設けられていることがあるため、本格導 入を前提とする場合は有料プランとの違いを確認することが大切です。
小売業では、問い合わせ件数や受付窓口が増えると、無料ツールでは管理しきれなくなる可能性があります。まずは無料プランやトライアルで操作性や運用方法を試し、必要なチャネル数、担当者数、履歴管理や自動化の範囲を満たせるかを確認したうえで導入を判断するとよいでしょう。
kintoneでも問い合わせ管理は可能です。サイボウズ公式でも、kintoneで改善できる業務の一つとして「問い合わせ管理」が挙げられており、ノーコードで自社の業務に合わせたアプリを作成できます。問い合わせ内容や担当者、対応状況、履歴など、管理したい項目を自社に合わせて設計できる点が特徴です。
一方、kintoneは問い合わせ管理専用システムではなく、業務改善プラットフォームです。そのため、メールやチャットなどの問い合わせを自動で取り込む機能や高度な自動化を求める場合は、プラグイン・連携サービスやオプションが必要になることがあります。専用システムと比較する際は、必要な設定や連携を含めて運用負担を確認しましょう。
問い合わせ管理ではどのような項目を記録すればよいですか
問い合わせ管理では、受付日時、問い合わせ元、顧客情報、問い合わせ内容、担当者、対応状況、回答内容、完了日時などを記録しておくと、対応経緯を把握しやすくなります。小売業では必要に応じて、店舗名、商品名、注文番号、問い合わせ種別なども管理項目に加えると、商品・店舗ごとの傾向を確認しやすくなります。
ただし、管理項目を増やしすぎると入力負担が大きくなるため、実際の対応や分析に使う情報へ絞ることがポイントです。まずは「誰から、何について、いつ問い合わせがあり、誰がどのように対応したか」を追える項目を基本とし、業務上必要な情報を追加していくと運用しやすくなります。
まとめ|小売業に合う問い合わせ管理システムで対応を効率化
小売業で問い合わせ対応を効率化するには、自社で利用している問い合わせチャネルや対応フローに合う問い合わせ管理システムを選ぶことが重要 です。対応状況や履歴を一元管理できるか、担当者への振り分けやAI・自動化機能、既存システムとの連携に対応しているかを比較すると、自社に適したサービスを絞り込みやすくなります。
導入後は、問い合わせ情報や対応状況をまとめて管理し、対応漏れや二重対応の防止、対応工数の削減、問い合わせデータの活用につなげられます。料金体系や必要な機能、運用ルールまで含めて比較し、自社の問い合わせ体制に無理なく定着できるシステムを選びましょう。
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