観光・ホテル業界向け経費精算システム7選|選び方や活用場面を解説
更新日 2026年08月07日
観光・ホテル業界では、客室備品や清掃用品の立替購入、施設間移動の交通費、設備修繕など、施設ごとにさまざまな経費申請が発生します。紙やExcelによる管理では、申請漏れや承認の遅れ、経理担当者の入力負担につながりかねません。
本記事では、スマホ申請や領収書OCR、複数施設の承認管理、会計ソフト連携などを比較し、観光・ホテル業界で使いやすい経費精算システム7選を紹介します。活用場面や選び方、導入費用もあわせて解説します。

観光・ホテル業界では、客室備品や清掃用品の立替購入、施設間移動に伴う交通費など、さまざまな経費申請が発生します。紙やExcelで管理していると、申請漏れや承認の遅れ、入力ミスが生じることもあるでしょう。
ここでは、スマホ申請や領収書の読み取り、複数施設の管理、会計ソフト連携などを踏まえ、観光・ホテル業界で使いやすい経費精算システム7選を紹介します。
サービス名 | 向いているホテル・旅館 | 主な特徴 |
|---|
楽楽精算 | 複数施設の申請・承認ルールを統一したいホテル・旅館 | 領収書OCR、柔軟な承認ルート、会計ソフト連携、振込データ作成 |
TOKIUM経費精算 | 領収書の入力・回収・保管まで効率化したい企業 | 領収書のデータ化、原本の回収・照合・保管代行、規定違反チェック |
Concur Expense | 経費入力や規定チェックを自動化したい企業 | AI-OCR、法人カード・ICカード連携、経費規程の自動チェック、外貨対応 |
マネーフォワード クラウド経費 | 出張費や施設間の交通費を効率よく精算したい企業 | 経路検索、ICカード連携、日当・宿泊費の自動計算、会計ソフト連携 |
freee経費精算 | 現場スタッフがスマートフォンから手軽に申請したい企業 | AIによる入力補助、スマホ申請・承認、重複検知、税区分の自動分類 |
バクラク経費精算 | 複数の領収書をまとめて処理したい企業 | 複数領収書の一括読み取り、二重申請検知、承認経路の分岐 |
ジンジャー経費 | 施設と本部で経費処理を分担したい企業 | スマホ申請・承認、領収書OCR、ICカード取り込み、仕訳・振込データ出力 |
楽楽精算
株式会社ラクス
出典:楽楽精算 https://www.rakurakuseisan.jp/
トライアルあり
IT導入補助金対象
上場企業導入実績あり
複数施設の経費申請・承認ルールを統一したいホテル・旅館向け
強み
・スマートフォンで領収書を撮影し、金額や取引先を自動入力
・申請内容や金額に応じて承認ルートを設定可能
・会計ソフトとの連携や振込データの作成に対応
楽楽精算は、交通費や出張費、交際費などの申請から承認、経理処理までを管理できる経費精算システムです。スマートフォンで領収書を撮影すると、金額や取引先、日付が自動で読み取られるため、外出先や施設内でも申請しやすくなります。
申請金額や部門に応じて承認ルートを設定でき、施設責任者、本部、経理部門を経由する運用にも対応可能です。承認後は仕訳データや振込データを作成できるため、複数施設の経費処理を本部で効率化したいホテル・旅館に適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- 申請フォーマットの作成機能
- FBデータ自動作成・出力機能
- 申請の規定違反のチェック機能
TOKIUM経費精算
株式会社TOKIUM
出典:TOKIUM経費精算 https://www.keihi.com/
領収書原本の保管・照合作業を減らしたいホテル・旅館向け
強み
・スマートフォンやPCから経費の申請・承認が可能
・領収書画像のデータ化や紙の原本保管を代行
・規定違反の検知や多段階の承認フローに対応
TOKIUM経費精算は、スマートフォンやPCから経費を申請・承認できるシステムです。領収書を撮影すると内容が自動でデータ化されるため、施設間の移動や出張が多い従業員も申請作業を進めやすくなります。交通系ICカードやモバイルSuicaとの連携にも対応しています。
紙の領収書は専用ポストへ投函でき、申請データとの照合や原本保管も代行されます。規定違反のアラートや多段階の承認フロー、会計ソフトとの連携も備えており、証憑管理まで含めて一元化したいホテル・旅館に適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
Concur Expense
株式会社コンカー
出典:Concur Expense https://www.concur.co.jp/expense-management
経費入力や規定チェックを自動化したいホテル・旅館向け
強み
・領収書を撮影し、AI-OCRで経費情報を自動入力
・法人カードや交通系ICカードなどの利用明細を取り込み可能
・経費規程に沿った自動チェックや会計ソフト連携に対応
Concur Expenseは、経費の申請・承認から経理処理までを効率化できる経費精算システムです。領収書をスマートフォンで撮影すると内容が自動入力され、法人カードや交通系ICカード、対応するキャッシュレス決済サービスとの連携が可能です。
接待費の上限や日当額など、社内の経費規程に沿った自動チェックにも対応しています。国内外の複数拠点から利用できるため、拠点をまたいだ経費規程の統一を図りたいホテル・旅館にも適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
マネーフォワード クラウド経費
株式会社マネーフォワード
出典:マネーフォワード クラウド経費 https://biz.moneyforward.com/expense
出張費や施設間の交通費を効率よく精算したいホテル・旅館向け
強み
・領収書のOCR入力やカード明細の自動取り込みに対応
・経路検索、ICカード、日当・宿泊費の自動計算が可能
・スマートフォンでの申請・承認や会計ソフト連携に対応
マネーフォワード クラウド経費は、領収書の撮影や明細データの連携により、経費申請の入力作業を減らせるシステムです。専用ア プリから申請・承認できるため、施設間を移動する従業員や出張中の担当者も利用しやすいでしょう。
経路検索や交通系ICカードの読み取りに加え、規程に基づく日当・宿泊費の自動計算(上位プランで利用可)、外貨での経費申請にも対応しています。 承認後の仕訳データは会計ソフトへ連携できるため、出張・移動が多い施設の経費処理を効率化したいホテル・旅館に適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 申請へのコメント機能
freee支出管 理 経費精算Plus
freee株式会社
出典:freee支出管理 経費精算Plus https://www.freee.co.jp/houjin/keihiseisan/
トライアルあり
IT導入補助金対象
上場企業導入実績あり
スマートフォンから素早く経費を申請したいホテル・旅館向け
強み
・領収書を撮影するとAIが申請内容を自動入力
・LINEで領収書を提出でき、Slackで承認・コメントが可能
・承認ルートの設定や領収書の重複チェックに対応
freee経費精算は、領収書をスマートフォンで撮影し、経費申請から承認まで進められるシステムです。AIによる入力補助を利用できるため、施設間の移動や備品購入が多い従業員の入力負担を抑えられます。
申請内容に合わせた承認ルートを設定でき、スマートフォンから承認作業を進めることも可能です。領収書の重複検知や税区分の自動分類も備えており、現場申請のスピードを重視したいホテル・旅館に適しています。
主な機能
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
- 承認ルートの分岐機能
バクラク経費精算
株式会社LayerX
出典:バクラク経費精算 https://bakuraku.jp/expense
領収書の入力や承認作業を効率化したいホテル・旅館向け
強み
・複数の領収書をAI-OCRで一括読み取り
・スマートフォンから経費の申請・承認が可能
・二重申請の検知や承認経路の分岐に対応
バクラク経費精算は、領収書の読み取りから申請、承認、仕訳までを効率化できるシステムです。複数の領収書をまとめて撮影すると、AIが画像を分割して内容を読み取るため、備品購入や立替経費が多い従業員の入力負担を抑えられます。
スマートフォンから申請・承認でき、差し戻しやコメントもアプリ内で完結します。申請金額などに応じた承認経路の分岐や二重申請 の自動検知にも対応しており、施設と本部の間で経費処理を進めるホテル・旅館に適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
ジンジャー経費
jinjer株式会社
出典:ジンジャー経費 https://hcm-jinjer.com/keihiseisan/
外出先から経費申請・承認を進めたいホテル・旅館向け
強み
・スマートフォンから経費の申請・承認・精算が可能
・領収書のOCR読み取 りや交通系ICカードの取り込みに対応
・申請内容に応じて承認ルートを柔軟に設定可能
ジンジャー経費は、交通費や出張費、交際費などの申請から承認、仕訳までを効率化できる経費精算システムです。スマートフォンから申請・承認できるため、施設間を移動する従業員や外出の多い担当者も、空き時間を活用して処理を進められます。
領収書のOCR読み取りや交通系ICカードの利用履歴の取り込みにも対応しています。承認ルートを柔軟に設定でき、仕訳データや振込データも出力できるため、施設と本部で経費処理を分担するホテル・旅館にも適しています。
主な機能
- 電子帳簿保存法への対応
- FBデータ自動作成・出力機能
- 請求書・領収書・レシートのOCR機能
- 仕訳データ自動作成・出力機能
経費精算システム・会計ソフト・出張管理システムの使い分け

経費精算システム、会計ソフト、出張管理システムは、対象となる業務が異なります。立替経費の申請・承認を効率化したい場合は経費精算システム、会社全体の会計処理には会計ソフト、交通機関や宿泊施設の予約まで管理する場合は出張管理システムが適しています。
システムの種類 | 向いているケース | 主な管理範囲 |
|---|
経費精算システム | 立替経費の申請・承認を効率化したい | 領収書の読み取り、経費申請、承認、精算 |
会計ソフト | 会社全体の会計処理を管理したい | 仕訳、帳簿作成、入出金管理、決算 |
出張管理システム | 交通・宿泊の手配や旅程管理をまとめたい | 出張申請、交通・宿泊予約、旅程管理、利用実績の集約 |
日常的な立替経費の申請・承認には経費精算システムを選ぶ
交通費や駐車場代、備品購入費、交際費など、従業員が立て替えた経費を処理するなら経費精算システムが適しています。スマートフォンからの申請や領収書の読み取り、承認ルートの設定により、現場スタッフと経理担当者の作業負担を減らせます。
施設責任者、本部、経理部門の順に回覧するなど、複数施設に合わせた承認フローを設定できるシステムもあります。
仕訳・帳簿作成・決算まで管理するなら会計ソフトを使う
会計ソフトは、売上や仕入れ、経費、入出金などの取引を記録し、仕訳や帳簿作成、決算処理を行うためのシステムです。貸借対照表や損益計算書など、会社全体の会計情報を管理します。
経費精算システムは従業員の申請・承認に強く、会計ソフトは承認後の会計処理を担います。両者を連携させることで、経費データを再入力する手間や入力ミスを抑えられます。
交通・宿泊の予約もまとめるなら出張管理システムを導入する
出張管理システムは、航空券や鉄道、宿泊施設の検索・予約、出張申請、旅程管理などをまとめて行うためのシステムです。出張規定に沿った予約を促したり、手配内容を本部で把握したりできます。
予約情報や利用実績を経費精算システムへ連携できる場合は、出張後の申請作業も効率化できます。ただし、対応する交通機関や予約サービス、精算機能の範囲はシステムごとに異なります。
観光・ホテル業界で経費精算システムを活用できる場面
観光・ホテル業界では、客室備品の購入や施設間移動、設備トラブルへの対応など、現場で経費が発生する場面が多くあります。経費精算システムを活用すれば、領収書の提出から申請・承認、施設別の集計までを効率化できます 。
アメニティや清掃用品、客室備品などを現場スタッフが立て替えて購入した場合、スマートフォンで領収書を撮影して申請できます。利用施設や購入目的も登録できるため、承認者が支出内容を確認しやすくなります。
ただし、定期的な大量仕入れは、経費精算システムではなく、受発注システムや購買管理システムで管理するほうが適しています。
主な利用者
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他施設へ移動する従業員
-
所属施設の責任者・経理担当者
複数のホテルや旅館を運営している場合、応援勤務や研修、会議に伴って交通費が発生します。経費精算システムを使えば、電車やバス、タクシー、駐車場代を、移動先や目的とあわせて申請できます。
経路検索や交通系ICカードの履歴取り込みに対応していれば、運賃を手入力する負担も抑えられます。
客室設備や空調、厨房機器などに不具合が生じると、修理部材や代替品を急きょ購入することがあります。事前申請機能を利用すれば、購入理由や予定金額を申請し、承認後の領収書と紐付けて管理できます。
高額な修繕は稟議や購買管理の対象とし、経費精算は応急対応や小口購入に限定するなど、金額に応じたルール分けが必要です。
旅行会社や取引先、地域事業者との会食では、領収書だけでなく、利用目的や参加者、人数も記録します。入力項目を統一しておけば、承認者や経理担当者が業務との関連性を判断しやすくなります。
金額に応じて承認ルートを分けられるシステムなら、一定額を超える会食費だけを本部承認へ回す運用も可能です。
主な利用者
-
本部の経理・財務担当者
-
各施設の支配人・部門責任者
申請時に施設名や部門、経費科目を登録すると、本部は経費を施設別に集計できます。アメニティ費や修繕費、交通費などを月ごとに比較できるため、支出が増えている施設や費目を把握しやすくなります。
正確に集計するには、施設コードや部門名、経費科目の登録ルールを全施設でそろえておくことが重要です。

観光・ホテル業界では、現場スタッフの申請しやすさに加え、複数施設の経費管理や本部承認、会計処理まで見据えて選ぶことが重要です。自社の申請フローと既存システムを整理し、次の点を比較しましょう。
フロントや清掃、調理、施設管理など、業務中にパソコンを使う機会が少ないスタッフもいます。スマートフォンで領収書を撮影し、申請内容の入力から提出まで完結できるシステムを選ぶと、経費申請を後回しにしにくくなります。
申請画面のわかりやすさに加え、領収書の自動読み取り、入力項目の選択式設定、差し戻し通知なども確認しましょう。導入前に実際の利用者が操作を試し、無理なく申請できるか確かめることが大切です。
複数のホテルや旅館を運営している場合は、施設名や部門、経費科目を申請データに付与できるシステムが適しています。客室部門、料飲部門、管理部門などに分けて集計できれば、どこでどの支出が発生しているかを把握しやすくなります。
施設別・部門別の予算と実績を比較したい場合は、集計画面やレポートの出力項目も確認が必要です。施設名や部門名を自由入力にすると表記がばらつくため、選択肢として登録できるかも見ておきましょう。
ホテル・旅館では、申請者の所属施設や経費の種類、金額によって承認者が変わることがあります。施設責任者の確認後に本部経理へ回すなど、自社の運用に合った承認経路を設定できるシステムを選びましょう。
一定額を超える申請だけ本部長や役員の承認を追加する、施設責任者が不在の場合は代理承認者へ回すといった設定ができると便利です。組織変更や人事異動があった際に、承認経路を修正しやすいかも重要な比較項目です。
申請時の手入力を減らすには、領収書のOCR読み取りや法人カード明細、交通系ICカードの利用履歴を取り込めるシステムが適しています。金額や日付、取引先などを自動入力できれば、現場スタッフの負担と入力ミスを抑えられます。
施設間移動や出張が多い場合は、経路検索や交通費の自動計算にも注目しましょう。利用中の法人カードや交通系サービスに対応しているか、連携後のデータをどこまで修正・確認できるかも確認が必要です。
承認済みの経費データを会計ソフトへ連携できれば、経理担当者が仕訳を入力し直す手間を減らせます。データ連携を自動化したい場合はAPI連携、任意のタイミングでデータを取り込みたい場合はCSV連携が選択肢になります。
単に連携できるかだけでなく、利用中の会計ソフトに対応しているか、勘定科目や部門、施設コードを引き継げるかまで確認しましょう。連携時にデータの加工が必要な場合は、経理担当者の作業がどの程度残るかも比較する必要があります。
経費精算システムの料金体系は、サービスによって異なります。基本料金と利用人数で決まるものもあれば、処理した領収書の件数に応じて料金が変わるものもあります。OCRやカード連携などが標準機能に含まれるか、オプション扱いになるかも一律ではありません。
費用を試算するときは、基本料金や従量料金などの継続的な費用と、初期設定やシステム連携などの導入時に発生する費用を分けて考えます。すべての項目が必ず発生するわけではないため、自社に必要な機能を整理したうえで、契約期間中の総額を比較することが大切です。
まず、料金が利用人数、登録アカウント数、申請件数、領収書の処理枚数のうち、どの単位で決まるかを確認します。利用者数に応じて課金されるものもあれば、実際に申請した人数や処理件数で料金が変わるものもあります。
経費を申請する従業員だけでなく、承認を行う施設責任者や本部の経理担当者が課金対象に含まれるかも確認しましょう。ホテルや旅館では、繁忙期に短期・季節雇用の従業員が増えることもあります。通常月と繁忙月の利用人数や申請件数をそれぞれ想定すると、年間費用を現実に近い条件で見積もれます。
複数のホテルや旅館を運営している場合は、1つの契約内で施設や部門を分けて管理できるかを確認します。施設ごとに契約や管理環境を分ける必要があると、基本料金が施設数に応じて増える可能性があります。
運営法人が異なる施設をまとめて管理したい場合は、法人ごとの契約が必要か、複数法人の経費データを横断して確認できるかも重要です。施設数や法人数による追加料金が必ず発生するとは限らないため、自社の組織構成を伝えたうえで見積もりを取りましょう。
領収書のOCR読み取りや法人カード連携、交通系ICカードの履歴取り込みは、基本料金に含まれる場合と、上位プランやオプションの契約が必要な場合があります。
OCRについても、利用回数にかかわらず定額で使えるものだけでなく、領収書の処理枚数に応じて料金が発生するものがあります。紙の領収書について、回収や申請データとの照合、原本保管まで依頼する場合は、その費用も見込まなければなりません。
月間の領収書枚数や法人カードの利用者数、証憑保管を依頼する施設数を整理し、実際の利用量に近い条件で試算することが重要です。
初期費用が無料のサービスもありますが、すべての経費精算システムに共通するわけではありません。施設・部門・勘定科目の登録、承認経路の設定、既存データの移行などに費用がかかる場合があります。
会計ソフトとの連携も、CSV出力は標準機能でも、API連携や基幹システムとの個別連携には追加費用が必要になることがあります。設定を自社で行うか、導入支援を依頼するかによっても初年度の費用は変わります。
見積もりを比較するときは、月額料金だけで判断せず、初期費用やオプション料金、設定・連携費用を含め、同じ契約期間の総額をそろえて比べましょう。
観光・ホテル業界の経費精算システムに関するよくある質問
観光・ホテル業界で経費精算システムを導入する際に生じやすい疑問をまとめました。利用できる機能や管理範囲は製品・プランによって異なるため、自社の雇用形態や施設数、経費規程に合うかを確認することが大切です。
アルバイトや短期スタッフもスマホから申請できますか?
スマートフォン申請に対応したシステムであれば、アルバイトや短期スタッフも利用できます。領収書の撮影から申請、 差し戻し内容の確認まで、スマートフォン上で進められる製品もあります。
ただし、利用者ごとのアカウント発行が必要な場合があります。季節雇用のスタッフが多いホテル・旅館では、アカウントの追加・停止方法、課金対象となる利用者の範囲、私物端末から利用する際の認証方法まで確認しましょう。
経費規程のチェック機能を備えたシステムであれば、設定した上限を超える宿泊費や交通費、接待費などを申請時に検知できます。規定外の申請に警告を表示したり、特定の承認経路へ回したりできる製品もあります。
ただし、確認できる条件や設定方法は製品によって異なります。施設・役職・出張先ごとに上限額が違う場合は、自社の規程を再現できるかを導入前に確かめてください。
施設名や部門を登録できるシステムであれば、複数施設の経費を本部でまとめて管理できます。申請データに施設・部門を付与することで、施設別の集計や承認経路の振り分けにも活用できます。
複数法人が運営する施設を管理する場合は、1つの契約で扱える範囲を確認しましょう。法人ごとに契約や管理環境を分ける必要がある製品もあるため、施設数だけでなく運営法人の構成も伝えて見積もりを取ることが重要です。
必ずしも別々に導入する必要はありません。会計ソフトに経費申請・承認機能が含まれている場合や、経費精算と帳簿作成を同じサービス内で行える場合は、1つのシステムで対応できることがあります。
一方、経費精算システムは従業員の申請・承認、会計ソフトは仕訳・帳簿作成・決算が主な役割です。別々に利用する場合も、承認済みのデータを会計ソフトへ連携できれば、仕訳の再入力を減らせます。
紙で受け取った領収書は、電子帳簿保存法のスキャナ保存要件を満たして電子保存すれば、原本を廃棄できます。ただし、スマートフォンで撮影してシステムへ添付するだけでは不十分です。入力期限や解像度、訂正・削除履歴、検索性などの要件を満たす必要があります。
メールやWebから受け取った電子領収書は、原則として電子データのまま保存します。紙で受け取った書類と電子取引データでは保存方法が異なるため、利用するシステムがどちらの要件に対応しているかを確認しましょう。
まとめ|ホテル・旅館の経費処理に合うシステムを選ぶ
観光・ホテル業界では、客室備品の購入や施設間移動、設備修繕、会食など、施設ごとにさまざまな経費が発生します。経費精算システムを導入すれば、スマートフォンからの申請や領収書の読み取り、承認経路の設定、施設別の集計を効率化できます。
選定時は、現場スタッフの使いやすさに加え、複数施設の管理方法、法人カードや交通費データの取り込み、会計ソフトとの連携範囲を比較することが重要です。料金体系も利用人数や処理件数、必要なオプションによって異なるため、自社の運用条件を整理したうえで見積もりを取りましょう。
自社に適した経費精算システムを絞り込めない場合は、複数のサービスを比較し、必要な機能や予算に合う提供会社へ相談する方法もあります。PRONIアイミツでは、要望を踏まえて経費精算システムの提供会社を無料で紹介しています。
「業界DX最強ナビ」は、10万件以上のDX相談実績を誇る、国内最大級のB2Bマッチングプラットフォーム「PRONIアイミツSaaS」が運営する業界特化のDXメディアです。業界ごとの現場で役立つSaaSの比較・おすすめ情報などを、専門スタッフが厳選してお届けします。
運営に関するお問い合わせ、取材依頼などはお問い合わせページからお願いいたします。