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製造業向けオンラインストレージ6選|選び方・活用事例も紹介

更新日 2026年08月18日
製造業でオンラインストレージを導入する際は、容量や料金だけでなく、CAD・3Dデータなど大容量ファイルへの対応、アクセス権限や操作ログ、取引先との共有方法まで比較することが重要です。
設計図面や製造指示書、品質管理資料などを本社・工場・取引先で共有する場合、サービスによってファイルサイズ上限やセキュリティ機能、料金体系、外部共有の方法が異なります。既存のファイルサーバーやNASから移行する場合は、データ移行への対応や現場での操作性も確認が必要です。
本記事では、製造業におすすめのオンラインストレージ6選を比較するとともに、選び方や導入メリット、活用事例、料金体系、導入前に確認したいポイントまで解説します。自社で扱うデータや利用範囲に合うサービスを絞り込む際の参考にしてください。

製造業におすすめのオンラインストレージ6選

製造業におすすめのオンラインストレージ
製造業では、CADデータや設計図面、製造指示書、品質管理資料など、大容量かつ機密性の高いファイルを扱う機会が多くあります。さらに、本社・工場・営業所・取引先など複数の拠点でデータを共有する場面も多いため、ファイルサーバーやメールだけでは、最新版の管理や安全な共有に手間がかかりやすくなります。
ここでは、容量や大容量ファイルへの対応、アクセス権限・操作ログなどのセキュリティ、取引先との共有機能、バージョン管理、料金体系などを踏まえ、製造業におすすめのオンラインストレージ6選を紹介します。

サービス

こんな製造業におすすめ

主な強み

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オンラインストレージの導入は初めてですか?
DirectCloud

DirectCloud

株式会社ダイレクトクラウド
出典:DirectCloud https://directcloud.jp/
参考価格
36,000
トライアルあり
上場企業導入実績あり

設計データや取引先とのファイル共有を効率化したい製造業向け

強み
・共有リンクやゲスト招待を使い、社外と安全にファイルを共有できる
・AD連携・SSOに対応し、既存のID管理を活かした運用が可能
・月額固定制・ユーザー数無制限のプランを用意し、多人数で利用しやすい

DirectCloudは、株式会社ダイレクトクラウドが提供する法人向けクラウドストレージです。共有リンクやゲスト招待による社外共有に対応しており、製造業で扱う設計データや図面などを取引先・協力会社とやり取りする用途にも活用できます。製造業の導入事例では、プリント基板の設計データを圧縮せずに保存し、共有先へリンクを送る運用が行われています。

AD連携やSSOにも対応しているため、既存の認証環境を活かしながらアカウント管理の負担を抑えられる点も特徴です。アクセス権設定やアクセスログ取得、自動削除などを組み合わせた運用事例もあり、社内外で重要なデータを共有する際のセキュリティやガバナンスを重視する製造会社との相性がよいでしょう。

主な機能
  • メールサポートあり
  • 電話サポートあり
  • クラウド(SaaS)
  • スマホアプリ(iOS)対応
Fileforce

Fileforce

ファイルフォース株式会社
出典:Fileforce https://www.fileforce.jp/
参考価格
990
/ID
トライアルあり
上場企業導入実績あり

大量の設計・製造データをクラウドへ移行したい製造業向け

強み
・WindowsエクスプローラーやMac Finderから利用でき、従来のファイルサーバーに近い操作性
・大容量ファイルの共有に対応し、ユーザー数無制限のプランを用意
・アクセス権限設定、通信・データの暗号化、多要素認証、SSO連携などのセキュリティ機能を搭載


Fileforceは、ファイルフォース株式会社が提供する法人向け国産クラウドストレージです。WindowsエクスプローラーやMac Finderからファイルへアクセスでき、既存のフォルダ構成やアクセス権限を活かしたクラウド化に対応しています。大容量ファイルも扱えるため、図面や設計・製造関連データなど、多種多様なファイルを保有する製造業にも適しています。

大手時計メーカーでは、従来のオンプレミス型ファイルサーバーのリプレースを機に、約150TBのデータをFileforceへ移行した実績があります。導入事例では、データ移行に関するサポートも選定理由の一つとして挙げられています。大量のデータを保有し、既存のファイルサーバーからクラウドへの移行を検討する製造会社にとって、比較候補の一つとなるサービスです。

主な機能
  • メールサポートあり
  • 電話サポートあり
  • クラウド(SaaS)
  • スマホアプリ(iOS)対応
Fleekdrive

Fleekdrive

株式会社Fleekdrive
出典:Fleekdrive https://www.fleekdrive.com/
参考価格
600
/ユーザー
トライアルあり
上場企業導入実績あり

国内外の販売パートナーや顧客へ最新資料を共有したい製造業向け

強み
・大容量ファイルをメール添付せず共有でき、アカウントを持たない相手へのURL共有にも対応
・ユーザー別・フォルダ別に細かなアクセス権限を設定可能
・Salesforceと連携し、ファイル共有・管理やログインの一元化を図った製造業での導入実績がある

Fleekdriveは、社内外でのファイル共有・共同作業・管理に対応した企業向けオンラインストレージです。対応するファイルはダウンロードせずブラウザ上で閲覧できるほか、メール添付を使わないファイル配信や、URLによる社外共有にも対応しています。ユーザー別・フォルダ別のアクセス権限も設定できるため、営業資料や技術マニュアルなど、共有範囲を管理したい製造業にも活用しやすいサービスです。

製造業の導入事例では、複数のサーバーに点在していた資料をFleekdriveへ集約し、国内外の販売パートナーや顧客へ最新情報を提供できる環境を構築しています。Salesforceとの連携により社員のログインも一元化。導入前は資料提供の対応1件に約30分かかっていましたが、導入後は営業担当者の対応工数が大幅に削減され、Webサーバー利用時と比べてトータルコストも約6分の1になったと紹介されています。資料管理と社外への情報共有を効率化したい製造会社に適しています。

主な機能
  • メールサポートあり
  • 電話サポートあり
  • クラウド(SaaS)
  • スマホアプリ(iOS)対応
Box

Box

株式会社Box Japan
出典:Box https://www.boxsquare.jp/
参考価格
お問い合わせ
上場企業導入実績あり

設計情報や機密データをサプライヤーと安全に共有したい製造業向け

強み
・設計・契約・スケジュールなどの機密情報を社内外で共有し、コメントや共同作業に対応
・仕様書の共有や見積もり収集など、サプライチェーンでの情報連携に活用可能
・きめ細かなアクセス制御やマルウェア検知、異常な挙動の検知などセキュリティ機能を搭載

Boxは、企業向けのクラウド型コンテンツ管理サービスです。製造業向けには、情報交換や契約、設計、スケジュール策定などの工程で、機密データをサプライヤーと共有しながらコメントや共同作業を行える環境を提供しています。仕様書の共有や見積もりの収集にも活用できるため、社内だけでなく取引先を含めてデータを管理したい製造会社に適しています。

セキュリティ面では細かなアクセス制御に対応するほか、Box Shieldではマルウェア検知や異常な挙動の検知、自動分類などの機能を提供しています。製造業向けの活用例としては、サプライヤーとの情報共有のほか、設計の改善や製造技術の開発、特許管理などが示されています。社内外で機密性の高い情報を扱う企業では、必要なセキュリティ機能や契約プランを確認したうえで比較するとよいでしょう。

主な機能
  • チャットサポートあり
  • メールサポートあり
  • 電話サポートあり
  • クラウド(SaaS)
GigaCC

GigaCC

日本ワムネット株式会社
出典:GigaCC https://www.gigaccsecure.jp/
参考価格
12,000
/10ID
トライアルあり
上場企業導入実績あり

設計図や機密文書を取引先と安全に共有したい製造業向け

強み
・大容量ファイルの送信・共有に対応し、取引先や拠点間でデータをやり取りできる
・アカウント・ディレクトリ単位のアクセス権限設定や履歴ログ管理に対応
・2要素認証、IPアドレス制限、電子透かしなど情報漏えい対策を備える

GigaCCは、日本ワムネット株式会社が提供する法人向けクラウドストレージです。企業間・拠点間・海外とのファイル送受信や共有に対応しており、大容量ファイルもメール感覚で送信できます。アクセス権限の設定や履歴ログ管理、2要素認証、IPアドレス制限などの機能も備えているため、図面や製造関連情報など機密性の高いデータを扱う製造業にも適しています。

製造業では、取引先との機密文書のやり取りを紙からクラウド経由へ移行するケースがあり、アカウントごとのフォルダ権限やアクセスログ、プレビュー画面への電子透かしといった機能が評価されています。取引先との機密文書共有において、アクセス権限や操作ログ、電子透かしなどの管理機能を重視する製造会社の比較候補となるサービスです。

主な機能
  • メールサポートあり
  • オンプレミス(パッケージ)
  • クラウド(SaaS)
  • スマホアプリ(iOS)対応
使えるファイル箱

使えるファイル箱

使えるねっと株式会社
出典:使えるファイル箱 https://www.tsukaeru.net/file-bako
参考価格
21,230
トライアルあり

工場や拠点ごとのファイルをまとめて管理したい製造業向け

強み
・ユーザー数無制限で、ユーザー数ではなくストレージ容量を基準に課金
・WindowsのエクスプローラーやMacのFinderから、普段に近い操作でファイルを共有可能
・ユーザーごとの権限設定やIPアドレス制限、デバイス管理、最大999世代のファイル復元に対応


使えるファイル箱は、使えるねっと株式会社が提供する法人向けクラウドストレージです。ユーザー数無制限の容量課金制を採用しており、社員数が増えてもユーザー単位の追加料金を気にせず利用できます。エクスプローラーやFinderから操作できるほか、モバイル端末からもアクセスできるため、本社・工場・外出先など複数拠点でファイルを共有したい製造業に適しています。

電子部品メーカーの導入事例では、3つの事業部に分散していた品質保証データを「使えるファイル箱」で管理し、従来のローカル保存によるデータ共有やバックアップの負担を軽減しています。将来的には図面の保存にも活用する方針が紹介されており、品質関連資料や製造データを拠点横断で一元管理したい企業にも向いています。

主な機能
  • チャットサポートあり
  • メールサポートあり
  • 電話サポートあり
  • クラウド(SaaS)
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製造業向けオンラインストレージを選ぶ際のポイント

製造業向けオンラインストレージを選ぶ際のポイント
製造業向けオンラインストレージは、容量だけでなく、設計情報のセキュリティや取引先との共有方法、料金体系まで含めて比較することが重要です。特に以下の5点を確認しましょう。

CAD・3Dデータに対応する容量とファイルサイズ上限を確認

CADや3Dデータ、高解像度の画像・動画などを扱う場合は、ストレージ全体の容量に加えて、1ファイルあたりのアップロード上限も確認しましょう。ファイルサイズの上限はサービスや料金プランによって異なるため、大容量データを日常的に扱う製造業では重要な比較ポイントです。
現在のデータ量だけでなく、設計データの蓄積やバックアップによる将来的な容量増加も想定しておく必要があります。容量追加の可否や追加料金も含めて比較すると、導入後の容量不足を防ぎやすくなります。

設計情報を守る権限管理・認証・操作ログを重視する

設計図面や製造ノウハウなどの機密情報を扱う場合は、アクセス権限、多要素認証、SSO、操作ログなどのセキュリティ機能を重視しましょう。法人向けオンラインストレージには、ユーザーやフォルダごとに閲覧・編集範囲を設定したり、ファイルの操作履歴を記録したりできるものがあります。
特に取引先や協力会社ともデータを共有する場合は、必要な情報だけにアクセスできる権限設計が欠かせません。IPアドレス制限や共有期限、ダウンロード制限など、自社の情報管理ルールに合う機能が備わっているかも見極めましょう。

取引先や拠点との共有ではアクセス範囲まで比較

製造業では、本社と工場だけでなく、協力会社やサプライヤー、販売パートナーなど社外とのデータ共有も多いため、外部ユーザーへの共有方法を比較することが重要です。
オンラインストレージには、アカウントを持たない相手へURLでファイルを共有したり、外部ユーザーごとにアクセス権限を設定したりできるサービスがあります。製造業でも、国内外の販売パートナーへ最新資料を共有する用途などで活用されています。共有のしやすさだけでなく、誰にどの情報まで公開できるかを管理できるかも確認しましょう。

バージョン管理やシステム連携で運用負担を抑える

図面や仕様書を頻繁に更新する企業では、バージョン管理機能があると最新版と過去版を整理しやすくなります。同名ファイルを更新した際に過去のデータを自動保存できるサービスなら、誤って古いファイルを使用した場合の復元にも役立ちます。
また、既存の認証基盤や業務システムと連携できるかも確認しておきたいポイントです。製造業では、社内システムとオンラインストレージを連携し、協力会社を含めたファイルの受け渡しを効率化するケースもあります。

利用人数とデータ量から適した料金体系を見極める

料金を比較する際は、月額料金だけでなく、何を基準に課金されるのかを確認しましょう。法人向けオンラインストレージには、ユーザー数に応じて料金が増えるタイプのほか、ユーザー数を問わず容量に応じて課金されるタイプもあります。
本社・工場など多数の従業員で利用する場合や、全社展開を予定している場合は、利用人数が増えた際の総額まで試算することが大切です。利用人数と保管するデータ量のどちらが増えやすいかを踏まえ、自社に適した料金体系を選びましょう。
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製造業がオンラインストレージを導入するメリット

製造業がオンラインストレージを導入するメリット
オンラインストレージを活用すると、製造業で発生しやすいデータの分散や拠点間共有、機密情報管理などの課題を改善できます。主なメリットは以下の5つです。

設計・製造データの一元化で探す手間を削減

オンラインストレージを導入すると、部門やサーバーごとに分散していた設計・製造関連データをクラウド上へ集約できます。保存場所を統一することで、必要な資料がどこにあるのか探す手間を減らしやすくなります。
製造業では、複数のサーバーに点在していた資料をオンラインストレージへ集約し、情報管理を効率化した事例もあります。本社・工場・営業部門など複数の部署で同じ資料を利用する企業では、保存場所を統一することで必要な情報へアクセスしやすくなります。

工場・取引先・海外拠点との情報共有を効率化

オンラインストレージならインターネット経由でファイルへアクセスできるため、本社と工場、取引先、海外拠点など離れた場所との情報共有を効率化できます。
製造業では、販売パートナーへの資料配布や、協力会社との設計データの受け渡しなどにオンラインストレージが活用されています。メール添付や個別のファイル転送環境に頼らず共通の共有基盤を整えられるため、関係者が多い製造プロセスでも情報をやり取りしやすくなります。

最新図面の共有で旧版データの使用リスクを抑える

図面や仕様書の更新が多い製造現場では、複数の場所に同じファイルが保存されていると、どれが最新版なのか判断しにくくなります。オンラインストレージへ保存場所を集約し、バージョン管理機能を活用すれば、最新版と過去版を整理しやすくなります。
ファイルの更新履歴を残せるサービスなら、過去の内容を確認したり、必要に応じて以前の状態へ戻したりすることも可能です。図面や手順書の管理ルールと組み合わせることで、旧版を誤って使用するリスクを抑えやすくなります。

アクセス制御で設計情報や製造ノウハウを保護

法人向けオンラインストレージには、部門・ユーザー・フォルダごとにアクセス範囲を設定できるサービスがあります。設計部門だけが閲覧できるフォルダを設けるなど、情報の重要度や役割に応じた権限管理が可能です。
製造業では、設計図や部品製造に関する情報を多数の取引先と共有するケースもあります。取引先ごとに閲覧できる範囲を制限すれば、必要以上の情報を公開せずに共同作業を進めやすくなり、設計情報や製造ノウハウの保護にもつながります。

クラウド保管をBCP対策の一環として活用

オンラインストレージを利用すれば、社内のファイルサーバーとは別の環境にデータを保管できます。そのため、BCPの観点からデータ保管先を分散する方法の一つとして検討できます。
ただし、クラウドへ保存するだけでBCP対策が完了するわけではありません。複数拠点へのデータ複製やバックアップ、障害発生時の復旧方法などはサービスによって異なります。生産に必要な図面や品質関連資料を継続して利用できるよう、データの保管・復旧体制まで確認することが重要です。

製造業におけるオンラインストレージの活用事例

製造業では、設計情報の社外共有やファイルサーバーのクラウド化、品質関連データの管理、海外拠点への資料配信などにオンラインストレージが活用されています。ここでは、サービス提供会社が公開している製造業の導入事例をもとに、導入前の課題と導入後の変化を紹介します。※導入効果は企業規模や運用方法によって異なります。

設計図・部品製造情報の取引先共有をクラウド化

ファイルサーバーのクラウド移行で本社・工場間の管理負担を軽減

品質関連データを集約し海外工場との連携を円滑化

最新マニュアルを世界の拠点へ一括配信

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製造業向けオンラインストレージの料金体系と費用の考え方

オンラインストレージの料金は、利用人数やストレージ容量、契約プランによって異なります。課金方法もサービスごとに異なり、複数の要素を組み合わせて料金が決まる場合があります。代表的な料金体系を以下にまとめました。

主な課金パターン

料金の決まり方

確認したい項目

ユーザー数ベースはID数と最低契約数を確認する

ユーザー課金型では、利用するID数に応じて料金が決まります。ただし、1ユーザー単位で自由に契約できるとは限らず、法人向けサービスには最低契約数を設定しているプランもあります。また、契約するID数に応じて一定のストレージ容量が付与されるケースもあります。
製造部門だけで利用するのか、本社・工場・営業部門まで展開するのかによって必要なID数は変わります。導入時の人数だけでなく、利用範囲を拡大した場合の費用も試算しておくと、料金を比較しやすくなります。

容量・プランベースは標準容量と追加料金を把握

法人向けオンラインストレージには、ユーザー数を無制限とし、ストレージ容量や契約プランを基準に月額料金を設定しているサービスもあります。利用人数に左右されにくい一方、必要な容量が増えれば上位プランへの変更や容量追加が必要になる場合があります。
CADや設計図面、画像・動画などを継続して保存する場合は、現在のデータ量だけでなく、将来どの程度増えるかも踏まえて検討することが重要です。標準容量に加え、容量を追加できるか、追加時にいくらかかるかまで確認しましょう。

オプションやデータ移行を含めた総額で比較

オンラインストレージでは、基本料金とは別に追加費用が発生する場合があります。たとえば、ストレージ容量の追加やデータ移行支援などは、サービスや契約内容によって別途料金が設定されるケースがあります。必要な機能や支援内容が基本料金に含まれているか、見積もり時に確認しましょう。
特にファイルサーバーやNASから大量の設計・製造データを移行する場合は、移行支援の有無や費用も確認が必要です。基本料金だけでなく、利用人数・必要容量・追加機能・データ移行にかかる費用まで含めて比較すると、導入後のコストを判断しやすくなります。

オンラインストレージ導入前に製造業が確認すべきこと

オンラインストレージ導入前に製造業が確認すべき��こと
オンラインストレージを導入する際は、サービス選定だけでなく、移行するデータやアクセス権限、運用ルールなどを事前に整理することが重要です。特に製造業では、大容量の設計データや複数拠点での利用を想定して準備を進めましょう。

移行対象となるデータと優先順位を整理する

まず、ファイルサーバーやNASに保存されているデータを棚卸しし、オンラインストレージへ移行するデータと移行対象外のデータを整理します。業務で継続的に利用する設計図面や品質関連資料などから優先順位を付けると、移行範囲を決めやすくなります。
CADデータや設計図面、品質関連資料などを洗い出したうえで、日常的に利用するデータ、保存義務のあるデータ、参照頻度の低いデータなどに整理します。不要な重複ファイルや旧データも確認し、移行対象を絞り込んでおくと、移行作業を進めやすくなります。

部門・工場・取引先ごとのアクセス権限を設計

設計部門、製造部門、品質管理部門、工場、取引先など、利用者ごとに「どのファイルを閲覧・編集できるか」を事前に整理します。特に社外と共有する場合は、必要なフォルダだけにアクセスを限定するなど、業務上必要な範囲に絞ることが重要です。
法人向けのクラウドストレージには、閲覧・編集などの権限を役割ごとに分けたり、組織外への共有を制限したりできる仕組みがあります。 導入前に権限のルールを決めておけば、運用開始後にアクセス範囲が複雑化するのを防ぎやすくなります。

図面や製造資料の保存・更新ルールを統一する

オンラインストレージへデータを集約しても、ファイル名や保存場所、更新方法が担当者ごとに異なると、最新版を判断しにくくなります。図面番号や製品名を含めた命名規則、保存先フォルダ、更新担当者などのルールをあらかじめ定めておきましょう。
サービスによっては、ファイルの変更履歴や過去バージョンを確認・復元できる機能もあります。 こうした機能と社内ルールを組み合わせることで、図面や仕様書の更新履歴を管理しやすくなります。

大容量データを扱う拠点の通信環境を検証

CADや3Dデータなど大容量ファイルを頻繁にアップロード・ダウンロードする場合は、工場や各拠点の通信環境も確認が必要です。クラウドとの同期速度は、ネットワーク帯域、ファイルサイズ、データ量など複数の条件に左右されます。
大容量ファイルのアップロードやダウンロードにかかる時間は、ネットワーク帯域や通信遅延、ファイルサイズなどの影響を受けます。導入前に実際の工場や拠点から代表的なCAD・3Dデータを転送し、業務で利用できる速度か検証しておきましょう。

トライアルで製造現場の操作性を確認

トライアルや検証環境を利用できる場合は、情報システム部門だけでなく、実際に使用する設計・製造・品質管理などの担当者にも操作してもらいましょう。
確認したいのは、ファイルの保存・検索・共有といった基本操作に加え、普段扱うCADデータや図面を問題なく利用できるか、工場のネットワーク環境でもスムーズにアクセスできるかといった実務面です。クラウドストレージの性能はファイルサイズやアクセス方法、ネットワーク環境などによって変わるため、実際の利用条件に近い環境で検証することが重要です。

製造業のオンラインストレージに関するよくある質問

製造業でオンラインストレージを導入する際によくある疑問をまとめました。CADデータへの対応や既存サーバーからの移行、PDMとの違いなどを解説します。

製造業におすすめのオンラインストレージは?

製造業に最適なオンラインストレージは、扱うデータや利用範囲によって異なります。CAD・3Dデータを多く扱う場合は容量やファイルサイズ上限、取引先と設計情報を共有する場合はアクセス権限や操作ログなどを重視するとよいでしょう。
また、本社・工場など利用者が多い場合は、ユーザー数による課金だけでなく容量ベースの料金体系も比較対象になります。大容量データへの対応、セキュリティ、社外共有、料金体系を自社の用途に照らして選ぶことが重要です。

CADや3Dデータもオンラインストレージで共有できる?

CADや3Dデータも、ファイル形式や容量がサービスの利用条件を満たしていればオンラインストレージで保存・共有できます。ただし、1ファイルあたりのアップロード上限はサービスやプランによって異なります。
アップロードできることと、ブラウザ上でCADデータをプレビュー・編集できることは別です。 1ファイルあたりの容量上限や対応形式、プレビュー機能などはサービスによって異なるため、普段扱うCAD・3Dデータを使って導入前に確認しましょう。

NASやファイルサーバーから移行できる?

NASや社内ファイルサーバーからクラウドストレージへ移行できるサービスはあります。オンプレミスのファイルサーバーやNASからクラウド上のファイル共有環境へ移行する仕組みも提供されています。
ただし、単純にファイルをコピーすればよいとは限りません。データ量が多い場合は移行時間が長くなるほか、既存のフォルダ構成やアクセス権限を引き継げるかも確認が必要です。製造業で大量の設計・製造データを保有している場合は、移行支援の有無も含めて比較するとよいでしょう。

オンラインストレージとPDMはどう使い分ける?

ファイルの保管・社内外での共有が主目的ならオンラインストレージ、製品情報や設計変更などを含めて管理する場合はPDMが選択肢になります。
PDM(Product Data Management)は、製品データや設計に関する情報を一元管理するための仕組みです。一方、オンラインストレージはさまざまなファイルの保存・共有が主な用途です。必要とする管理範囲を整理したうえで使い分けましょう。
FAQ

無料のオンラインストレージを業務利用してもよい?

無料のオンラインストレージが一律に業務利用できないわけではありませんが、設計図面や技術情報など重要なデータを扱う場合は、料金の有無だけで判断するのは避けたほうがよいでしょう。
IPA(情報処理推進機構)は、中小企業がクラウドサービスを安全に利用するための手引きを公開しており、導入前にセキュリティ対策や契約条件などを確認するためのチェック項目を示しています。
特に製造業では、設計情報や製造ノウハウなど機密性の高いデータを扱うケースがあります。無料・有料を問わず、自社のセキュリティ基準や情報管理ルールを満たしているかを確認したうえで利用しましょう。

まとめ|製造業では業務要件に合うオンラインストレージの選定が重要

製造業向けオンラインストレージを選ぶ際は、料金や容量だけでなく、CAD・3Dデータなど大容量ファイルへの対応、アクセス権限や操作ログ、取引先との共有方法、バージョン管理などを総合的に比較することが重要です。
また、本社・工場・海外拠点など利用範囲が広い場合は、利用人数やデータ量を踏まえた料金体系、既存のファイルサーバーからの移行方法も確認する必要があります。まずは自社で扱うデータ、共有先、必要なセキュリティ要件を整理し、条件に合う複数のサービスを比較して導入候補を絞り込みましょう。

候補が決まったら、実際に使用するCADデータや図面を用いてトライアルを行い、転送速度や操作性、権限設定などを検証することで、導入後のミスマッチを抑えやすくなります。
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業界DX最強ナビ
著者
業界DX最強ナビ編集部
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