不動産業界向けおすすめの請求書システム7選|選び方も解説
更新日 2026年01月16日
不動産業界では、管理費や修繕費、業者請求など多様な請求書を扱うため、請求書業務が煩雑になりがちです。紙やPDFが混在し、入力や確認に手間がかかっているケースも少なくありません。さらに近年は、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応も求められ、従来の運用に限界を感じている企業も増えています。
こうした背景から注目されているのが、不動産業務に適した請求書システムです。ただし、請求書システムといっても種類や役割はさまざまで、不動産管理システムとの違いや、自社業務との相性を整理せずに選ぶと失敗につながることもあります。
本記事では、不動産会社におすすめの請求書システムをご紹介するとともに、不動産ならではの視点で選び方のポイントを解説します。自社に合ったシステムを判断するための参考にしてください。

不動産会社の請求業務で活用される代表的な請求書システムを、機能特性・向いている業務タイプの観点からご紹介します。
一口に「不動産向け」といっても、管理・仲介・売買など業務形態によって求められる機能は異なるので、どのような業務に、どのタイプの請求書システムが向いているのかを比較して検討しましょう。
請求管理ロボ
株式会社ROBOT PAYMENT
出典:請求管理ロボ https://www.robotpayment.co.jp/service/mikata/
定期請求や入金管理を効率化したい不動産向け
請求管理ロボは、請求書発行から入金管理までを自動化できるクラウド請求管理システムです。請求書の作成・送付、定期請求、入金消込、未入金管理といった一連の請求業務を一元管理できる点が特徴で、業界を問わず継続的な請求が発生する企業で利用されています。
不動産会社においては、管理費や更新料など定期的に発生する請求と入金管理を効率化したいケースで検討されることがあります。定期請求の自動化や入金状況の可視化により、手作業での確認や管理負担を軽減しやすい設計です。また、会計ソフトとの連携やインボイス制度への対応機能も備えており、請求業務を起点にバックオフィス全体の効率化を進めたい企業に向いたサービスといえます。
主な機能
- 電話サポートあり
- 債権管理
- メールサポートあり
- 未入金の自動アラート
マネーフォワード クラウド請求書
株式会社マネーフォワード
出典:マネーフォワード クラウド請求書 https://biz.moneyforward.com/invoice/
会計処理まで含めて請求業務を整理したい不動産向け
マネーフォワード クラウド請求書は、クラウド型請求書管理システムで、見積書・納品書・請求書・領収書といった主要な帳票の作成から送付、保管までを一元管理できる点が特徴です。クラウド上で請求業務を完結できるため、手作業による請求書作成や送付業務の負担を大きく軽減できます。自社の取引先や商品データを登録しておけば、CSV一括取り込みや一括メール送信などの機能も使え、請求作業のミス削減と効率化につながります。
特筆すべきは、会計ソフトとの連携機能です。生成した請求書データをマネーフォワードの会計サービスと連携させることで、売掛金の仕訳を自動生成したり、入金消込処理と合わせて仕訳まで自動化でき、経理業務全体の省力化にも寄与します。こうした連携によって、請求→入金→会計処理までの流れを一貫して管理したい会社で評価されています。
また、インボイス制度や電子帳簿保存法といった法令への対応機能が用意されているため、最新の制度要件に基づいた請求書の作成・管理も可能です。メール送信・郵送代行など送付方法の選択肢が複数あるため、請求業務の運用フローに応じた使い方ができる点も導入のポイントといえます。
主な機能
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
- ISMS
invox受取請求書
株式会社invox
出典:invox受取請求書 https://invox.jp/
業者か らの請求書処理が多い業務で活用したい不動産向け
invox受取請求書は、クラウド上で請求書の受領・データ化・支払処理までを一貫して管理できる請求書受取専門のサービスです。請求書は メール添付・PDF・紙 のように形式が混在しがちですが、それらをまとめて取り込み、AI OCR(光学文字認識)による自動データ化が可能です。読み取ったデータは自動仕訳や支払データに変換でき、経理・管理部門の手作業による入力・確認負担を大幅に軽減できます。
特筆すべき点として、invox受取請求書は AI OCR とヒューマンチェックの組み合わせで高いデータ化精度 を実現していることが挙げられます。これにより、請求書の内容を正確に読み取り、支払日や金額、請求先などの情報をシステム内データとして活用できます。また、会計ソフトやERP への連携オプションも用意されており、仕訳作成や消込・支払処理の効率化にも寄与します。
法制度対応としては、インボイス制度・電子帳簿保存法の要件に沿った保存機能があり、請求書の形式に応じた運用がしやすく設計されています。特に、修繕や原状回復など 業者からの請求書処理が多い不動産管理業務では、請求書の取り込み・データ化・支払処理までを一つの流れで整理できることが大きなメリットになります。
主な機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
BtoBプラットフォーム 請求書
株式会社インフォマート
出典:BtoBプラットフォーム 請求書 https://www.infomart.co.jp/seikyu/index.asp
請求書業務の電子化を全社的に進めたい不動産向け
BtoBプラットフォーム 請求書は、クラウド型の電子請求書発行・受取システムで、請求書の発行から受領、入金消込、督促・債権回収まで請求業務全体をデジタル化できるサービスです。請求書の形式はデジタルデータ、PDF、紙のいずれにも対応しており、ペーパーレス化や業務標準化によって時間・コストの削減を実現します。システム自体は国内利用社数4年連続No.1の実績があり、請求業務の電子化を進めたい企業で広く使われています。
発行側では、請求書の社内承認フローやデータの自動発行、PDF/郵送代行での送付、入金消込・督促処理といった工程を一元管理できます。一方、受取側では、請求書の受領から承認、仕訳、確定までをシステム上で完結でき、AI-OCRを使って紙やPDFの請求書もデジタルデータとして取り込むことが可能です。これにより、請求書をクラウド上で一元管理する運用が実現し、関連 書類との照合や検索の負担も削減されます。
さらに、多くの会計ソフトや販売管理システムとの連携実績があり、請求書データを既存の会計処理フローとつなげることができます。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応機能も備えられており、法制度対応面の不安を軽減しながら運用を進められる点も導入メリットです。請求業務全体をデジタル化し、経理・管理部門の生産性向上を図りたい不動産会社に向いています。
主な機能
- 電話サポートあり
- メールサポートあり
- チャットサポートあり
- クラウド(SaaS)
請求QUICK
SBIビジネス・ソリューションズ株式会社
出典:請求QUICK https://seikyuquick.sbi-bs.co.jp/
初めて請求書システムを導入する不動産向け
請求QUICKは、SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供するクラウド型請求書発行・管理システムです。請求書の作成・発行から入金消込・仕訳出力まで、請求書業務をオンラインで一元管理できる機能を備えています。基本的な請求業務をはじめてシステム化したい企業にとって、月額0円から利用できる料金体系が用意されていることも大きな特徴です。
請求QUICKでは、請求書の作成・承認・発行・送付といった基本機能に加え、入金消込機能や仕訳データの生成機能も備えています。また、設定画面上で承認フローを管理したり、複数の請求書送付方法(PDFメール送付、郵送代行など)を選択できるため、実務フローに合わせた運用が可能です。銀行口座明細の自動取得や未入金一覧の可視化など、入金管理面でも作業負担を大幅に軽減できます。
加えて、インボイス制度や電子帳簿保存法といった近年の法制度にも対応しており、制度要件を満たした請求書の作成やデータ保存が可能です。初期費用不要、無料トライアル期間(最大3ヶ月)が用意されているため、初めて請求書システムを導入する会社が現状の業務フローを試しながら移行しやすいサービス設計になっています。導入後は、請求書発行だけでなく入金消込・仕訳まで視野に入れた請求業務の効率化が期待できます。
freee請求書
freee株式会社
出典:freee請求書 https://www.freee.co.jp/lp/invoice/advance/
単発請求が中心の業務で使い たい不動産向け
freee請求書は、クラウド型の請求書発行・管理サービスで、請求書・見積書・納品書・領収書などの帳票をオンラインで作成・送付・保存できる点が特徴です。基本的な請求書発行機能は原則無料で利用でき、請求書の電子化・ペーパーレス化を進めたい企業で広く使われています。特に、請求件数が比較的少なく、単発の請求が中心の業務フローでも使いやすい設計になっています。
freee請求書は、帳票ごとに複数種類のテンプレートから選んで簡単に請求書を作成できるほか、作成した請求書をPDFでダウンロードしたり、メール送付したり、郵送代行することも可能です。インボイス制度や電子帳簿保存法にも対応しており、請求書の法的要件を満たしたうえでの発行・保存ができます。また、freee会計と連携することで、請求書発行後の売上計上や入金ステータスの管理、仕訳登録まで一貫して処理できる点もメリットです。
例えば、複数の物件や取引先それぞれに単発で請求書を発行する必要がある不動産会社の場合、freee請求書は請求書作成・送付・管理をクラウド上で一元化できるため、Excelや紙での運用から脱却しやすいツールといえます。操作性も比較的直感的で、請求書発行が業務の中心ではない部署でも使いやすい点が評価されています。
主な機能
- 電話サポートあり
- 債権管理
- メールサポートあり
- 請求書作成
見積Rich
株式会社コネクティボ
出典:見積Rich https://www.conextivo.com/
請求書以外の帳票も含めて整理したい不動産向け
見積Richは、クラウド型Webサービスとして見積書、注文書、納品書、請求書、領収書などの多様な帳票を一元管理できるシステムです。Webブラウザ上で帳票の作成・承認・出力ができ、すべての帳票をPDF形式で保存・共有できる点が特徴です。これにより、複数のツールやExcelを使い分ける運用から脱却し、帳票管理を一元化することが可能になります。
帳票作成だけでなく、案件管理や営業管理にも対応しており、見積から受注後の納品・請求・領収までの流れをクラウド上で整理できます。また、顧客・商品データベースをシステ ム内で保持できるため、これまで分散管理していた情報を集約しやすく、日々の業務の効率化につながります。累計導入社数は2,500社を超え、営業や案件対応の可視化にも役立つサービスとして評価されています。
法制度対応としては、インボイス制度・電子帳簿保存法に対応した帳票PDFの保存機能が提供されており、請求書を含む帳票の法的要件にも配慮されています。閲覧・編集権限の管理やデータ暗号化といったセキュリティ機能も備えているため、企業の内部統制や情報管理の観点からも安心して利用できる設計です。こうした機能は、帳票・請求・売上・支払処理など複数の帳票を統合管理したい不動産会社でも活用しやすいポイントといえます。
主な機能
- メールサポートあり
- クラウド(SaaS)
- モバイルブラウザ(スマホブラウザ)対応
- Pマーク
不動産管理システムだけでは足りない?請求書システムの役割と違い
ここからは、「不動産請求書システムとは何か」を整理したうえで、不動産管理システムや業務支援システムとの違いを解説します。名称が似ているサービスも多いため、違いを理解しないまま導入すると、想定した業務改善につながらないケースもあります。
請求業務のどこを効率化したいのかを明確にするための前提として、役割の違いを確認しておきましょう。

不動産請求書システムは、「請求書業務」に特化したツールです。具体 的には、請求書の作成やPDF発行、メール送付、インボイス制度への対応、電子帳簿保存法に沿った保存管理などを効率化できます。サービスによっては、入金状況の確認や未入金の可視化まで対応しています。
一方で、物件情報や契約条件、入居者対応といった不動産固有の管理業務は対象外です。請求書システムは、請求実務を正確かつ効率的に回すための専用ツールと理解すると分かりやすいでしょう。
不動産管理システムと何が違う?請求書システムとの役割比較

不動産管理システムは、物件・契約・入居者といった情報を一元管理し、日常業務全体を支える役割を持っています。請求機能が含まれることもありますが、帳票の自由度や法対応の範囲はシステムごとに異なります。
請求件数が増えたり、業者請求や受領業務が重なると、管理システムだけでは運用が追いつかなくなるケースも見られます。請求書システムは、こうした場面で請求業務を専門的に補完する存在として位置づけられます。
管理システムに請求書特化SaaSを組み合わせるという選択肢

すでに不動産管理システムを導入している会社の中には、請求業務だけを請求書特化SaaSで補完する運用を選ぶケースもあります。物件や契約の管理は既存システムで続けつつ、請求書の発行・保存・法対応は専用ツールに任せることで、それぞれの強みを活かせます。
管理システムを入れ替える必要がないため、導入負荷を抑えながら業務改善を進めやすい点もメリットです。請求業務に課題を感じている場合は、「置き換え」ではなく「組み合わせ」という視点が現実的な選択肢になります。
不動産業界で請求書システムを導入する背景と業務課題

不動産業界が請求書システムの導入を検討する背景と、現場で実際に起きている業務課題を整理します。管理・仲介・売買といった業務形態の違いはあるものの、請求業務に関しては共通した悩みを抱えているケースも少なくありません。日々の業務負担や法対応への不安が、請求書システム導入のきっかけになっている実情を確認していきましょう。
不動産管理業務では、管理費や共益費といった定期請求に加え、修繕費や原状回復費用などの業者請求が継続的に発生します。これらをExcelや手作業で管理していると、件数が増えるにつれて入力ミスや確認漏れが起きやすくなります。請求内容が物件ごとに異なる点も、不動産業務特有の難しさです。
請求書システムの導入は、こうした煩雑な請求処理を仕組み化し、担当者の負担を軽減する手段として検討されるようになっています。
紙・PDF・メールが混在し、請求書管理が属人化しやすい
不動産業界では、請求書が紙、PDF、メール添付など複数の形式で届くことが一般的です。形式が統一されていないと、保存場所が分散し、確認や検索に時間がかかります。特に業者請求が多い場合、どの請求書が処理済みか分からなくなるケースも少なくありません。
請求書システムを導入することで、形式の異なる請求書を一元管理し、管理コストを下げたいと考える企業が増えています。 また、管理が属人化してしまい、業務が担当者に依存してしまうことも避けられるでしょう。
電子帳簿保存法・インボイス制度への対応が現場負担になっている
電子帳簿保存法やインボイス制度への対応は、多くの不動産会社にとって新たな負担になっています。請求書の保存方法や記載要件を正しく理解し、運用に落とし込むには一定の知識と手間が必要です。
管理システムやExcel運用だけでは対応が難しいと感じ、制度対応を目的に請求書システムを検討するケースもあります。法令に沿った保存や管理を仕組みで担保したい、というニーズが背景にあります。

ここからは、不動産会社が請求書システムを選定する際に押さえておきたいポイントを整理します。請求書システムは機能差が大きく、「何となく便利そう」で選んでしまうと、実際の業務に合わず定着しないケースもあります。管理・仲介・売買といった自社の業務特性を前提に、どの点を重視すべきかを確認していきましょう。
管理・仲介・売買など、自社の業務形態に合っているかを確認する
請求書システム選びでは、まず自社の業務形態と請求業務の特徴を整理することが重要です。不動産管理業務では、管理費や共益費などの定期請求や入金管理が中心になります。一方、仲介・売買業務では、仲介手数料や成功報酬など案件ごとの単発請求が多くなります。
同じ不動産会社でも、請求頻度や請求先の数、金額の決まり方は大きく異なります。機能が多いかどうかではなく、自社の請求パターンに無理なく対応できるかという視点で選ぶことが、導入後の定着につながります。
請求書の発行だけでなく、受領・保存まで一元管理できるか
請求書業務は、請求書を発行して終わりではありません。不動産管理業務では、修繕や原状回復などに伴い、業者からの請求書を受領し、内容を確認・保存する業務も発生します。発行機能だけを重視してシステムを選ぶと、受領や保存が別運用になり、管理が煩雑になることがあります。
請求書システムを選ぶ際は、発行・受領・保存までを一つの流れとして管理できるかを確認することで、業務全体の効率化につながります。
電子帳簿保存法・インボイス制度に無理なく対応できるか
請求書システム選定では、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応状況も欠かせない確認項目です。これらの制度では、請求書の保存方法や記載要件が定められており、Excelや手作業での対応には限界があります。
多くの請求書システムでは制度対応機能が提供されていますが、対応範囲や運用方法はサービスごとに異なります。現場に過度な負担をかけず、制度要件を仕組みとして満たせるかという観点で比較することが重要です。
会計ソフトや既存システムと連携できるかを事前に確認する
請求書システムは、単体で完結させるよりも、会計ソフトや既存システムと連携することで効果を発揮します。連携ができない場合、請求情報を再入力する必要があり、業務効率が十分に改善されない可能性があります。
すでに会計ソフトや不動産管理システムを利用している場合は、連携実績や対応範囲を事前に確認しておくことが重要です。単に「連携できるか」だけでなく「どこまで・何が連携できるか」を確認することが、導入後のトラブル防止につながります。
請求書システムは、一度導入すると中長期で使い続ける前提になるため、将来の業務拡張を見据えて選ぶことが重要です。不動産会社では、管理戸数の増加や取引先の拡大に伴い、請求件数や請求先の数が増えるケースも少なくありません。初期段階では問題なく使えていても、件数増加に対応できず、別システムへの乗り換えを検討する例も見られます。
そのため、ユーザー数や請求件数に応じた料金体系か、機能追加や連携の柔軟性があるかを事前に確認しておくことが大切です。現在のコストだけでなく、将来も無理なく運用を継続できるかという視点で比較することが、結果 的に導入失敗を防ぐポイントになります。
導入検討者の共通課題!不動産向け請求書システムはこんな方におすすめ
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不動産向け請求書システムは、「そろそろIT化したほうがよさそう」「法制度対応が必要だから」といった理由だけで導入するよりも、日々の請求業務で発生している具体的な負担や課題を解消する目的で検討したほうが、効果を実感しやすいツールです。
不動産業界では、管理費・共益費などの定期請求に加え、修繕費や原状回復費用、仲介手数料など請求内容が多岐にわたります。さらに、物件ごと・契約ごとに請求条件が異なるため、請求業務の煩雑さが「当たり前の業務」として見過ごされがちです。
まずは、自社の請求業務にどのような負担がかかっているのかを整理してみましょう。以下のような状況 に心当たりがある場合、不動産向け請求書システムの導入優先度は高いと考えられます。
導入をおすすめしたい「業務・社内体制の課題」
- 管理費・修繕費・業者請求をExcelで管理している会社
物件ごとに金額や請求先が異なり、手入力や転記が多く、確認作業に時間がかかっている。件数が増えるほど、請求漏れや金額ミスのリスクが高まっている - 請求業務が特定の担当者に属人化している会社
「この人しか請求の流れを把握していない」状態になっており、担当者不在時の対応や引き継ぎに不安を感じている - 管理・仲介・売買で請求フローがバラバラな会社
部門ごとに請求方法が異なり、全体像を把握しづらく、業務改善を進めにくい状況になっている - 紙・PDF・メールが混在し、請求書の管理に手間がかかっている会社
保存場所が分散し、過去の請求書を探すだけでも時間がかかる状態が常態化している - インボイス制度や電子帳簿保存法への対応に不安がある会社
現在の請求・保存方法が法要件を満たしているか判断できず、将来的な監査や確認対応に不安を感じている
導入をおすすめしたい「請求業務・数字管理の課題」
- 定期請求と単発請求が混在しており、管理が煩雑になっている会社
管理費などの定期請求と、修繕費・仲介手数料などの単発請求を別々に管理しており、全体の把握に手間がかかっている - 物件ごと・契約ごとに請求金額が異なり、確認作業が多い会社
条件違いによる金額チェックが発生しやすく、請求確定までに時間を要している - 業者請求の確認・支払管理に時間がかかっている不動産管理会社
紙やPDFで届く請求書の確認・入力・保存を手作業で行っており、業務負担が大きくなっている - 請求金額と入金状況の把握がリアルタイムでできていない会社
未入金の確認や消込作業に時間がかかり、経理・管理部門の負担が増えている - 制度対応をExcelや個別ルールで運用している会社
法改正のたびに運用を見直す必要があり、属人的な対応に限界を感じている
不動産向け請求書システムの導入シーンと実際の活用事例
不動産会社が請求書システムを導入する代表的なシーンと、実務でどのように活用されているかをご紹介します。不動産業界では、請求内容や請求先が物件・契約ごとに異なるため、請求業務の課題が表面化しにくい傾向があります。自社の状況と照らし合わせながら、活用イメージを具体化してみてください。
管理物件ごとに異なる請求先・金額をミスなく処理するために導入
不動産管理業務では、管理費や共益費などの定期請求であっても、物件や契約条件によって請求先や金額が異なります。Excelや手作業で管理している場合、条件の違いを確認しながら請求書を作成する必要があり、入力ミスや確認漏れが起きやすくなります。このようなケースでは、請求書システムを導入することで、物件・契約単位で請求条件を管理でき、請求業務を仕組み化しやすくなります。
実際の活用事例
不動産管理システムを導入している管理会社では、物件情報や契約内容を管理システム側で保持し、請求書の発行は請求書システムで行う運用が一般的に 見られます。請求条件をあらかじめ登録することで、毎月の請求書作成にかかる確認作業が減り、請求漏れ防止につながっています。
修繕・原状回復など業者請求が多く、入力作業を削減するために導入
不動産管理業務では、修繕工事や原状回復対応に伴い、外部業者から多くの請求書が届きます。紙やPDFで届く請求書を都度手入力していると、確認や転記に時間がかかり、経理・管理部門の負担が増えがちです。請求書システムを活用することで、受領した請求書をデータ化し、一元管理する運用が可能になります。
実際の活用事例
請求書受領に対応したクラウド請求書サービスを利用している企業では、業者から届く請求書を電子的に取り込み、支払管理や保存業務を効率化しています。不動産業界に特化した事例として公表されているものは限られますが、業界横断的に「受領業務の負担軽減」を目的とした導入が進んでいます。
管理費や更新料など、毎月・毎年発生する定期請求は、不動産管理業務の中でも件数が多く、手作業では負担になりやすい業務です。請求書システムを導入することで、定期請求のスケジュール化や請求書の自動生成が可能になり、担当者の作業時間削減につながります。
実際の活用事例
定期請求に対応した請求管理システムを導入している企業では、請求書作成から入金確認までを一連の流れで管理しています。不動産業界に限定した事例は多くありませんが、定期課金モデルを持つ業種での活用実績があり、不動産管理業務とも業務構造が近いとされています。
不動産会社が請求書システムを導入する際の費用は、システムの機能範囲や利用規模によって幅があります。基本的には「初期費用」と「月額費用」から構成され、さらにユーザー数・請求件数・オプション機能の有無によって変動します。ここでは、一般的なクラウド請求書システムの料金体系を参考に、不動産業務で検討する際の目安を解説します。

請求書システムの多くはクラウド型で提供され、初期費用を抑えて導入できるサービスが一般的です。初期費用としては、無料〜数十万円程度の範囲が多く、導入サポートやデータ移行サービスを利用する場合は別途発生するケースがあります。
月額費用は、機能範囲やユーザー数に応じて差があり、数千円〜数万円程度/月が一般的な相場です。シンプルな請求書発行機能のみを提供するサービスでは低価格帯となり、発行・受領・保存・会計連携・電子帳簿保存法対応など多機能なサービスでは高めの設定になる傾向があります。また、請求件数や発行通数に応じて従量課金を採用しているサービスもあります。
不動産会社では、管理戸数や請求パターンの複雑さによって必要な機能が変わるため、利用規模と目的に応じたプランを比較し、費用対効果を検討することが重要です。

費用を抑えた請求書システムは魅力的ですが、価格だけで選ぶと実務ニーズとズレるリスクがあります。以下の点は事前に確認しておきましょう。
- 機能範囲の違い
月額が安いプランは請求書の発行機能のみという場合があり、受領・保存・法対応や会計ソフト連携が別オプションになっていることがあります。これらの追加機能が必要な場合は、結果的に総額が高くなる可能性があります。 - 発行枚数やユーザー数制限
低価格プランでは請求書の発行上限やユーザー数の制限があり、規模が大きくなると追加費用が発生します。 - 法制度対応の有無
インボイス制度や電子帳簿保存法への対応機能が含まれない場合、別途ツールや運用負担が増えます。 - サポート体制
無料〜低価格プランではサポートがオンラインヘルプ中心になるケースがあり、導入支援や運用相談が有料になることがあります。
「自社で必要な機能が含まれているか」「運用コスト全体が抑えられるか」を確認することが、失敗しない選定につながります。
不動産向け請求書システムに関するよくある質問(FAQ)
ここからは、不動産会社が請求書システムを検討する際によく寄せられる質問をまとめました。汎用ツールで足りるのか、管理システムとの役割分担はどう考えるべきかなど、導入判断に直結するポイントを中心に解説します。
Q. 不動産会社でも汎用の請求書システムを使って問題ありませんか?
汎用の請求書システムを不動産会社が利用すること自体は問題ありません。実際、多くの不動産会社で汎用型の請求書システムが使われています。ただし、不動産業務では、物件ごと・契約ごとに請求条件が異なる、定期請求と単発請求が混在するなど、請求業務が複雑になりやすい傾向があります。
そのため、汎用ツールを選ぶ場合は、自社の請求パターンに無理なく対応できるかを事前に確認することが重要です。
Q. 不動産管理システムがあれば、請求書システムは不要ですか?
不動産管理システムに請求機能が備わっている場合でも、請求書システムが不要とは限りません。管理システムは物件・契約管理を主目的としているため、請求書の柔軟な発行、保存、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応が限定的なケースもあります。
請求件数が多い、業者請求や受領業務が煩雑といった場合には、請求書特化システムを補完的に利用する運用が一般的です。
Q. 管理会社・仲介会社・売買中心の会社で、選ぶ請求書システムは変わりますか?
業務形態によって重視すべき機能は異なります。管理会社では定期請求や入金管理への対応が重要になりやすく、仲介・売買中心の会社では案件ごとの単発請求に対応しやすいシンプルな機能が求められます。
同じ不動産会社でも、請求頻度や請求先の数が違うため、「業界向け」かどうかよりも、自社の請求業務に合った設計かどうかを基準に選ぶことが現実的です。
Q. 請求書をPDFで発行・保存しても法的に問題ありませんか?
請求書をPDFで発行・保存すること自体は可能ですが、電子帳簿保存法の要件を満たす必要があります。具体的には、真実性・可視性の確保や、検索機能の要件を満たした保存が求められます。
また、インボイス制度に対応する場合は、適格請求書として必要な記載事項を満たしているかも確認が必要です。単にPDFで保存するだけでは要件を満たさない場合があるため、システム対応の有無を確認することが重要です。
Q. 不動産会社が請求書システムを導入するタイミングはいつが適切ですか?
請求件数の増加や、請求業務が特定の担当者に依存し始めたタイミングは、導入を検討する一つの目安です。また、インボイス制度や電子帳簿保存法への対応をきっかけに導入を検討するケースも多く見られます。
業務が回らなくなってからではなく、「手作業に限界を感じ始めた段階」で導入を検討することで、無理なく運用を移行しやすくなります。
まとめ|不動産請求書システムは業務全体を見て選ぶことが重要
不動産請求書システムは、請求書の作成を効率化するだけのツールではありません。管理費や修繕費などの定期請求、仲介・売買における単発請求、業者からの請求書受領、さらにはインボイス制度や電子帳簿保存法への対応まで、不動産会社の請求業務全体を支える役割を担います。そのため、「不動産向け」「安い」といった理由だけで選ぶと、業務に合わず定着しないケースも少なくありません。
重要なのは、自社が管理会社なのか、仲介・売買中心なのかといった業務形態と請求業務の実態を整理したうえで、必要な機能を見極めることです。請求書システムは汎用型でも対応できる場合が多く、管理システムと組み合わせて活用する選択肢もあります。費用面だけでなく、運用負担や将来の業務拡張も含めて比較検討することが、導入効果を高めるポイントです。
まずは、現在の請求業務で「手間がかかっている点」「不安を感じている点」を洗い出し、その課題を解消できる仕組みかどうかを基準に検討してみましょう。
運営に関するお問い合わせ、取材依頼などはお問い合わせページからお願いいたします。