製造業向けタスク管理ツールおすすめ6選|導入メリットや選び方を解説
更新日 2026年08月18日
製造業では、設計・調達・加工・組立・検査など複数の工程や部門が関わるため、担当者ごとのタスクや期限、進捗を正確に把握することが重要です。タスク管理ツールを活用すれば、工程の遅れや作業状況を可視化し、作業漏れの防止や情報共有の効率化に役立ちます。
この記事では、製造業向けのおすすめタスク管理ツール6選を紹介します。導入メリットや工程管理・生産管理との違い、選び方、現場へ定着させるポイントまで解説するので、自社に合うツール選びの参考にしてください。

製造業では、設計・調達・加工・組立・検査など複数の工程が並行して進むため、担当者ごとのタスクや進捗、工数を正確に把握することが重要です。Excelや紙での管理では、更新の遅れや情報の分散によって、作業漏れや工程遅延が起こりやすくなることもあります。
ここでは、工程・進捗の見える化、担当者・期限管理、工数管理、ガントチャート、現場での操作性などを踏まえ、製造業におすすめのタスク管理ツール6選を紹介します。日々のタスクやプロジェクトを管理する汎用型に加え、工程進捗や作業実績まで扱える製造業向けシステムも含めて選定しました。
サービス | 特徴 | 向いている企業 |
|---|
Asana | タスク・担当者・期限を一元管理し、部門横断で進捗を可視化 | 複数部門のタスクをまとめて管理したい企業 |
Backlog | ガントチャートやカンバンで工程・タスクの進捗を管理 | 複数工程や担当者の進捗を共有したい企業 |
Lychee Redmine | 工程の依存関係や遅延、工数まで詳しく管理 | 複雑な工程や納期リスクを管理したい企業 |
kintone | 自社の業務フローに合わせて管理項目やアプリを構築 | 独自の製造工程に合わせて管理したい企業 |
SmartF | 工程・納期・作業実績・工数を製造現場から一元管理 | 紙やExcel中心の工程管理を改善したい企業 |
UM SaaS Cloud(UM工程進捗) | 製造指示から工程進捗・作業実績まで一元管理 | 生産工程全体を詳しく管理したい企業 |
Asana
Asana, Inc.
出典:Asana https://asana.com/ja
部門をまたぐ製造プロセスを一元管理したい製造業向け
強み
・タスクごとに担当者や優先順位を設定し、進捗を可視化
・かんばんボードやカレンダーで複雑な生産・出荷プロセスを整理
・ルールによるタスクの自動化や 、複数プロジェクトの一元管理に対応
Asanaは、タスクやプロジェクトを一元管理できるワークマネジメントツールです。製造業では、各作業をタスクとして登録し、担当者や優先順位を明確にしながら進捗を管理できます。かんばんボードやカレンダーなど複数の表示方法に対応しており、生産工程や出荷工程の状況、遅延やリスクを把握しやすい点が特徴です。
カスタムルールを使ったタスクの自動化に加え、複数案件の進行状況もまとめて管理できます。現場から管理部門までタスク・役割・期限を共有できるため、部門をまたいで進むプロジェクトの情報を集約し、進捗管理や業務フローの可視化を進めたい企業におすすめです。
Backlog
株式会社ヌーラボ
出典:Backlog https://backlog.com/ja/
複数工程や担当者の進捗を見える化したい製造業向け
強み
・タスクごとに担当者 や期限を設定し、作業の抜け漏れや遅延を把握しやすい
・ガントチャートやカンバンボードで、工程全体と個別タスクの進捗を可視化
・課題ごとのコメントやファイル共有により、作業に関する情報をまとめて管理
Backlogは、株式会社ヌーラボが提供するプロジェクト・タスク管理ツールです。タスクごとに担当者や期限を設定できるほか、大きな課題を複数の子課題に分け、それぞれの担当者・期限を管理できます。ガントチャートではプロジェクト全体の進行状況を確認でき、カンバンボードではタスクの状態をドラッグ&ドロップで更新できます。
課題ごとにコメントを残せるため、作業に関するやり取りがほかの情報に埋もれにくいのも特徴です。プロジェクト単位のファイル共有にも対応しており、タスクと関連資料をまとめて管理できます。製造・メーカーでの導入事例も公開されているため、複数部門や担当者が関わる業務の進捗・情報共有を一元化したい製造業に適しています。
主な機能
- アプリでの提供
- タスクの作成と割り当て
- ラベル設定
- 親・子の分割設定
Lychee Redmine
株式会社アジャイルウェア
出典:Lychee Redmine https://lychee-redmine.jp/
複雑な工程や納期遅延まで見える化したい製造業向け
強み
・ガントチャートで担当者や作業期間、進捗状況をまとめて可視化
・タスクの先行・後続関係や親子関係を設定し、工程の順序を整理しやすい
・イナズマ線やクリティカルパスで、遅延しているタスクや納期への影響を把握
Lychee Redmineは、株式会社アジャイルウェアが提供するRedmine生まれのプロジェクト管理ツールです。ガントチャート上で各タスクの開始日・終了日や担当者を確認でき、担当者がステータスや進捗率を更新することで、プロジェクト全体の状況をリアルタイムに把握できます。
タスク同士の先行・後続関係や親子関係を設定できるため、複数の作業が連動する工程も整理しやすいのが特徴です。また、計画と実績のずれを示すイナズマ線や、納期に影響する重要タスクを示すクリティカルパスにも対応。製造業や自動車関連業での導入実績もあ り、設計・開発など複雑な工程の進捗や遅延リスクを管理したい企業に活用しやすいツールです。
主な機能
- 導入支援・運用支援あり
- メールサポートあり
- 電話サポートあり
- オンプレミス(パッケージ)
自社の製造工程に合わせてタスク管理を構築したい製造業向け
強み
・締切日時、担当者、対応ステータスなどの管理項目を自社業務に合わせて設定
・ステータス管理やリマインド通知で、タスクの進捗や対応漏れを把握しやすい
・製造進捗、不具合報告、設備保全など製造現場の幅広い業務を一元管理
kintoneは、サイボウズが提供するノーコード・ローコードの業務改善プラットフォームです。プロジェクト・タスク管理では、締切日時や担当者、対応ステータスなどの項目を自社の業務に合わせて設定できます。タスクごとに担当者や締切を割り当て、工程に沿ったステータス管理やリマインド通知を組み合わせることで、進捗状況や対応漏れを把握しやすくなります。
製造業では、生産進捗管理や製造計画、不具合報告、設備保全など幅広い用途に対応。スマートフォンやタブレットから現場で情報を入力・確認でき、登録したデータはグラフで可視化できます。製造現場ごとに異なる管理方法に合わせて業務アプリを構築し、タスクと関連情報をまとめて管理したい企業にぴったりのプラットフォームです。
SmartF
株式会社ネクスタ
出典:SmartF https://smartf-nexta.com/
工程ごとの進捗や作業実績をリアルタイムで把握したい製造業向け
強み
・工程ごとに納期や進捗を管理し、作業の優先順位を見える化
・バー コードやタブレットから作業日報を登録できる
・作業実績をもとに工数や不良を自動集計し、現場状況を把握しやすい
SmartFは、株式会社ネクスタが提供する製造業向けの工程管理クラウドシステムです。工程ごとに納期を管理し、現在の進捗をリアルタイムで可視化できるため、次に着手すべき作業を把握しやすく、納期遅延の防止に役立ちます。工程進捗・納期管理のほか、生産計画や負荷の見える化にも対応しています。
バーコードやタブレットを使って製造現場から作業日報を登録でき、入力した実績をもとに工数や不良を集計できます。工程ごとに必要な入力項目を設定できるほか、既存システムとの連携や一部機能からの導入にも対応。紙やExcelによる工程管理を減らし、現場の作業進捗や実績を一元管理したい製造業に役立つシステムです。
主な機能
- BIダッシュボード
- マスタ/台帳管理
- 計画ガントチャート
- 見積管理
UM SaaS Cloud
株式会社シナプスイノベーション
出典:UM SaaS Cloud https://www.umsaascloud.jp/
製造指示から作業実績まで一元管理したい製造業向け
強み
・製造指示、進捗管理、実績登録など生産工程をまとめて管理
・作業の進み具合や使用している製造機械を一覧で把握
・スマートフォンやハンディターミナル、RFIDなど多様な実績入力に対応
UM SaaS Cloudは、株式会社シナプスイノベーションが提供する製造業向けのクラウドサービスです。主力製品の「UM工程進捗」では、製造指示や進捗管理、部品表、所要量計算、実績登録など、生産管理に必要な業務をまとめて管理できます。どの作業がどこまで進んでいるか、どの製造機械を使用しているかも一覧で確認可能です。
実績入力はスマートフォンやタブレット、ハンディターミナル、RFID、バーコード一括読み取りなど複数の方法に対応。加工・組立・プロセス製造や個別受注生産、見込み生産など、さまざまな生産形態にも利用できます。現場から作業実績を収集し、工程の進捗や製造リソースを一元的に把握したい企業に向くサービスです。
主な機能
- BIダッシュボード
- マスタ/台帳管理
- 計画ガントチャート
- 見積管理

製造業でタスク管理ツールを導入すると、工程や担当者の状況を可視化し、進捗管理や情報共有を効率化できます。複数の工程・部門が関わる現場ほど、情報を一元管理する効果を得やすくなります。ここでは、主なメリットを紹介します。
工程ごとの進捗や担当を可視化し、遅延・作業漏れを防ぐ
タスクごとに担当者・期限・進捗状況を登録することで、誰がどの作業を担当し、どこまで進んでいるのかを把握しやすくなります。ガントチャートやカンバンで工程全体を確認できるツールなら、未着手の作業や予定より遅れている工程にも気づきやすくなります。
製造業では、一つの工程の遅れが加工・組立・検査・出荷など後工程へ影響することもあります。進捗を早い段階で把握できれば、人員の追加や作業順序の変更といった対応を取りやすくなり、納期遅延や作業漏れの防止につながります。
工数や人員の負荷を把握し、適切な人員配置に役立てる
予定工数や実績工数、担当者ごとのタスク量を管理できるツールを使えば、特定の担当者や工程に業務が集中していないかを確認できます。複数の案件や製造工程が同時に進んでいる場合でも、現在の負荷を見ながら作業を割り振りやすくなります。
負荷が高い工程には人員を追加し、余裕のある担当者へ作業を振り分けるなど、状況に応じた調整も可能です。経験や感覚だけに頼るのではなく、工数や進捗データをもとに人員配置を検討できるため、現場全体の負荷を平準化しやすくなります。
営業・設計・製造で最新情報を共有し、認識のズレを減らす
製造業では、顧客からの仕様変更や納期変更、設計内容、製造現場の進捗などを複数部門で共有する必要があります。タスク管理ツールにコメントや関連資料、変更内容をまとめておけば、営業・設計・調達・製造などの関係者が同じ情報を確認できます。
メールや口頭、個別のExcelファイルに情報が分散する状態を減らせるため、古い情報をもとに作業を進めたり、変更内容が現場まで伝わらなかったりするリスクを抑えられます。部門をまたぐ案件が多い企業ほど、情報を一ヵ所に集約するメリットは大きくなります。
作業履歴やノウハウを蓄積し、属人化の解消につなげる
タスク管理ツールには、作業内容だけでなく、担当者のコメントや対応履歴、関連資料なども残せます。過去にどのような問題が発生し、どのように対応したのかを確認できるため、担当者個人に蓄積されていた知識やノウハウを組織内で共有しやすくなります。
特定のベテラン社員しか判断できない業務が多いと、異動や退職時の引き継ぎが難しくなります。対応履歴や判断の経緯を記録しておけば、類似案件での参 考資料としても活用でき、業務の標準化や新人教育にもつなげられます。
タスク管理・工程管理・生産管理・Excelは管理範囲で使い分ける

製造業では、管理する範囲によって選ぶべきツールが異なります。作業・担当者・期限を管理するならタスク管理ツール、製造工程の計画や実績まで追うなら工程管理システム、受注・在庫・原価まで一元化するなら生産管理システムが基本です。小規模な管理であればExcelも選択肢になります。
管理方法 | 主な管理範囲 | 向いているケース |
|---|
タスク管理ツール | 作業・担当者・期限・進捗 | 日々の作業や部門間の進捗を共有したい |
工程管理システム | 工程計画・進捗・作業実績 | 製造工程ごとの状況を詳しく把握したい |
生産管理システム | 受注・生産・在庫・原価・品質など | 生産活動全体を一元管理したい |
Excel | タスク・工程表・進捗表など | 少人数・小規模な管理から始めたい |
作業・担当者・期限を管理するならタスク管理ツールが基本
タスク管理ツールは、誰が・何を・いつまでに行うのかを整理し、作業の進み具合を共有するためのツールです。製品開発や設備導入、改善活動など、複数の担当者や部門が関わる業務の進行管理に活用できます。
担当者や期限、優先順位を設定できるほか、カンバンやガントチャートでタスクの進捗を確認できる製品もあります。一方、在庫や原価、製造指示など生産管理全体を扱う機能は備えていない場合もあります。日々の作業やプロジェクトの進捗管理を効率化したい場合に使いやすい選択肢です。
製造工程の計画・進捗・実績まで追うなら工程管理システムを活用
工程管理システムは、加工・組立・検査など各工程の計画や進捗、作業実績を管理するためのシステムです。どの工程まで完了しているのか、どこで遅れが発生しているのかを把握しやすくなります。
製品によっては、設備や人員の負荷、実績工数、納期まで管理できます。単純なタスク管理ではなく、製品や案件ごとに工程の流れを追いながら、現場の進捗を詳しく把握したい場合に有効です。
受注・在庫・原価・品質まで一元化するなら生産管理システムが有力
生産管理システムは、生産計画や工程だけでなく、受注・発注・在庫・原価・品質など、製造に関わる幅広い情報を管理するシステムです。部門ごとに分散していたデータをまとめることで、生産活動全体の状況を把握しやすくなります。
たとえば、受注情報をもとに生産計画を立て、必要な材料を手配し、製造実績や 在庫まで連携して管理するといった運用が可能です。工程単位の進捗だけでなく、調達から生産、在庫まで広く管理したい企業に向いています。
少人数・小規模ならExcel、管理が複雑になったら専用ツールへ移行
管理する案件や担当者が少ない段階であれば、Excelでも工程表や進捗管理表を作成できます。既存環境を活用しやすく、自社の管理方法に合わせて項目を柔軟に変更できる点がメリットです。
一方、担当者や工程が増えると、更新や共有に手間がかかり、最新版が分かりにくくなるケースもあります。複数人で同時に管理したい、リアルタイムで進捗を共有したいといったニーズが出てきたら、タスク管理ツールや工程管理システムへの切り替えを検討するとよいでしょう。

製造業向けのタスク管理ツールは、自社の管理範囲や生産方式、現場での使いやすさに合うかを見極めることが大切です。機能や料金だけで決めず、実際の運用を想定しながら比較すると、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
管理したいタスク・工程・工数を明確にして必要な機能を絞る
まずは、タスク管理ツールで何を管理したいのかを整理しましょう。担当者や期限など日々のタスク管理が中心なのか、工程の進捗や実績工数まで把握したいのかによって、必要な機能は異なります。
作業の担当・期限を共有するだけなら、一般的なタスク管理ツールでも対応できます。一方、複数工程の進捗や工数、人員の負荷まで管理したい場合は、ガントチャートや工数管理、リソース管理などの機能が必要です。自社の課題から必要な機能を先に絞っておけば、使わない機能にコストをかけることも避けられます。
多品種少量生産や個別受注など自社の生産方式に合うか見極める
製造業では、生産方式によって工程やタスクの管理方法が変わります。例えば、多品種少量生産では品目ごとに工程や納期が異なりやすく、個別受注生産では案件ごとの仕様変更やスケジュール調整が発生しやすい傾向があります。
そのため、自社の生産方式に合わせてタスクや工程を柔軟に設定できるかが重要です。急な計画変更が多い場合はスケジュールを変更しやすいか、複数案件を並行して進める場合は全体の進捗を一覧で把握できるかなど、実際の生産フローに照らして判断しましょう。
製造現場で無理なく入力・更新できる操作性を重視する
タスク管理ツールは、現場で継続的に情報が更新されてこそ効果を発揮します。操作が複雑だったり入力項目が多すぎたりすると、更新が滞り、実際の進捗とツール上の情報にずれが生じかねません。
特にPCを使う機会が少ない製造現場では、スマートフォンやタブレットから簡単に入力できるかも重要です。少ない操作で進捗や作業実績を登録できれば、現場の負担を抑えながら最新情報を集めやすくなります。無料トライアルがある場合は、実際に利用する担当者にも操作してもらうと判断しやすいでしょう。
無料プランは、コストを抑えて使用感を試せる点が魅力です。ただし、利用人数やデータ容量、ガントチャートなどの機能に制限が設けられている場合もあるため、「無料で使える」という理由だけで決めるのは避けましょう。
本格運用では、利用人数や有料オプションを含めた総コストを比較することが重要です。また、生産管理・在庫管理・ERPなどをすでに利用している場合は、既存システムとの連 携可否も確認しておきます。データを連携できれば二重入力を減らし、タスク管理だけでなく周辺業務の効率化にもつなげられます。

タスク管理ツールは、導入するだけでは十分な効果を得られません。製造現場で継続的に使ってもらうには、導入目的を共有し、現場の負担を抑えながら運用ルールを整えることが重要です。定着に向けて押さえておきたいポイントを解説します。
まずは、「工程の遅れを把握しにくい」「担当者ごとの作業状況が見えない」「進捗確認に時間がかかる」など、現状の課題を整理します。目的が曖昧なまま導入すると、何を管理すべきか決まらず、ツールを使うこと自体が目的になりかねません。
たとえば、納期遅 延の防止が目的なら工程ごとの期限と進捗、作業負荷の平準化が目的なら担当者ごとのタスクや工数を重点的に管理します。解決したい課題と管理項目を結び付けておくことで、現場にも導入の必要性が伝わりやすくなります。
最初から全社・全工場で運用を始めると、部門ごとの業務フローや管理方法の違いによって混乱が生じる可能性があります。まずは一つの部署や製造ライン、特定のプロジェクトなど、範囲を限定して運用を始める方法が有効です。
小規模に試せば、入力しにくい項目や不足している機能、現場で迷いやすい操作などを本格展開前に洗い出せます。改善点を反映してから対象範囲を広げることで、現場への負担を抑えつつ運用方法を整えられます。
タスク管理ツールに登録する項目が多すぎると、入力そのものが現場の負担になります。担当者・期限・進捗など、日々の管理に必要な情報から始め、実際の運用を見ながら項目を追加するのがよいでしょう。
また、従来のExcelや紙と新しいツールを長期間併用すると、同じ情報を何度も入力する手間が生じます。どの情報をどこで管理するのかを決め、段階的にツールへ一本化することが重要です。更新先が明確になれば、情報の食い違いや入力漏れも抑えられます。
ツールに蓄積したデータは、日々の進捗確認だけでなく、生産体制の改善にも役立ちます。たとえば、遅延が頻発する工程や予定工数と実績工数の差を確認すれば、ボトルネックや負荷の偏りを発見する手がかりになります。
定例会議や生産計画の見直しでデータを活用し、作業配分や工程の改善につなげることが大切です。入力した情報が実際の判断に使われていると実感できれば、現場にとってもツールを更新する意味が明確になり、継続的な利用につながります。
製造業でタスク管理ツールを検討する際は、無料ツールの有無や工程管理・生産管理との違い、Excelから切り替えるタイミングなどで迷うことがあります。ここでは、導入前に確認しておきたい疑問をまとめました。
製造業の工程管理に無料で使えるアプリはありますか?
無料プランや無料トライアルを利用できるタスク管理ツールはあります。担当者・期限・進捗の共有など、基本的なタスク管理であれば無料プランでも対応できる場合があります。
ただし、利用人数や保存容量、ガントチャート、工数管理などに制限が設けられているケースも少なくありません。製造工程全体を管理する場合は、無料かどうかだけでなく、必要な機能や運用規模に対応できるかを確認することが重要です。
工程管理ソフトとタスク管理ツールの違いは何ですか?
両者の違いは、対象とする管理範囲の広さです。タスク管理ツールは、誰が・いつまでに・何を行うかという個々の作業やプロジェクトの進み具合を追うことに重点を置いています。
対して工程管理システムは、加工・組立・検査など製造工程そのものの計画・進捗・作業実績までを対象とします。日々の作業の抜け漏れを防ぎたいならタスク管理ツール、製品単位で工程の状況を詳しく追跡したいなら工程管理ソフトを検討するとよいでしょう。
ガントチャートやカンバンなどを備えたツールであれば、製造工程をタスクに分解して進捗を見える化できます。担当者や期限、ステータスを設定することで、どの作業が完了し、どこで遅れが生じているかを把握しやすくなります。
ただし、設備負荷や製造実績、生産計画などまで詳しく管理したい場合は、一般的なタスク管理ツールだけでは不足する可能性があります。管理したい範囲に応じて工程管理システムも比較するとよいでしょう。
製造業でタスク管理ツールと生産管理システムはどう使い分けますか?
担当者ごとの作業内容や期限、案件の進み具合を追いたい場合は、タスク管理ツールが向いています。製品開発や設備導入のプロジェクト、部門をまたぐ改善活動など、複数人が関わる業務の管理にも使いやすいツールです。
一方、受注・生産計画・在庫・原価・品質まで、生産活動全体を幅広くカバーしたい場合は生産管理システムが適しています。まずは自社が管理したい範囲を整理したうえで、必要に応じて両者を連携させる運用も検討してみてください。
製造業でExcelからタスク管理ツールへ切り替える目安はありますか?
Excelでの 更新や情報共有に手間や負担を感じ始めたタイミングが、専用ツールへの切り替えを検討する目安です。複数人が同じ工程表を編集していて最新版が分かりにくい、進捗確認のたびに担当者へ個別に聞く必要があるといった状況が増えてきたら要注意です。
担当者や案件、工程数が増えるほどExcelでの一元管理は難しくなるため、リアルタイムな情報共有が必要になった段階で切り替えを進めるとよいでしょう。
まとめ|自社の管理範囲・生産方式に合うタスク管理ツールを選定する
製造業向けのタスク管理ツールを活用すると、工程や担当者の進捗を可視化し、作業漏れや納期遅延の防止、工数・人員負荷の把握、部門間の情報共有などを進めやすくなります。Excelや紙での管理に限界を感じている場合は、専用ツールへの移行を検討する価値があります。
一方、日々のタスク管理が中心なのか、製造工程の実績まで管理したいのか、受注・在庫・原価まで一元化したいのかによって、適したシステムは異なります。タスク管理ツールだけでなく、工程管理システムや生産管理システムも含めて、自社で管理したい業務範囲を整理することが重要です。
導入時は、生産方式や必要な機能、現場での操作性、料金、既存システムとの連携性などを比較し、自社の運用に無理なく定着できる製品を選定しましょう。
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