製造業におすすめの安否確認システム6選|選び方や導入時の注意点も解説
更新日 2026年08月12日
製造業では、複数の工場・事業所に従業員が分散しているほか、夜勤や交代勤務、派遣社員・パートなど勤務形態も多様です。災害時に従業員の安否を迅速に把握するには、電話連絡網だけに頼らず、複数の連絡手段や自動配信・集計に対応した安否確認システムを活用することが重要です。
この記事では、製造業におすすめの安否確認システム6選を比較するとともに、社用スマホを持たない従業員への連絡方法、多拠点管理、料金の比較ポイント、導入事例、運用時の注意点まで解説します。自社の工場運営やBCPに適したシステムを選ぶ際の参考にしてください。

製造業では、工場や事業所が複数拠点に分かれているほか、夜勤・交代勤務、派遣社員・パートなど勤務形態も多様です。社用スマートフォンやメールアドレスを持たない従業員もいるため、災害時に従業員へ迅速に連絡し、安否情報を効率よく集約できる仕組みが求められます。
ここでは、連絡手段の多さ、自動配信・集計、複数拠点や大人数への対応、災害時の安定稼働、製造業での導入実績などを踏まえ、製造業におすすめの安否確認システム6選を紹介します。
サービス名 | 製造業 での強み | こんな企業におすすめ |
|---|
安否確認サービス2 | 社用端末がない従業員にも使いやすい | 工場勤務者を含む大人数の安否を確認したい |
セコム安否確認サービス | 24時間365日の有人対応 | 災害時の初動対応まで手厚くしたい |
エマージェンシーコール | 派遣社員・ 協力会社にも連絡しやすい | 雇用形態が多様な工場を運営している |
Biz安否確認/一斉通報 | 大人数・多拠点の管理に強い | 多数の工場・事業所をまとめて管理したい |
ANPIC | 拠点・部署別に安否を把握しやすい | 工場単位で状況を素早く把握したい |
安否コール | ID・パスワード不要で回答可能 | 電話連絡網から安否確認をデジタル化したい |
トヨクモ安否確認サービス2
トヨクモ株式会社
出典:トヨクモ安否確認サービス2 https://www.anpikakunin.com/
社用端末を持たない工場従業員の安否も確認しやすい
強み
・気象庁の災害情報と連動し、安否確認を自動配信
・メール・アプリ・LINEで通知を受け取れる
・製造業での導入実績があり、多拠点・多数の従業員にも対応 しやすい
安否確認サービス2は、トヨクモ株式会社が提供する法人向けの安否確認システムです。気象庁の災害情報と連動して安否確認を自動配信でき、回答の自動集計や未回答者への再送信にも対応しています。
メール・アプリ・LINEで通知できるため、社用端末や社用メールアドレスを持たない工場従業員がいる製造会社にも活用しやすい点が特徴です。製造業の導入事例では、導入時点で登録率80%を超え、現在は94%に達した事例もあり、社用端末を持たない従業員を含めて安否確認体制を整えたい企業に適しています。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
セコム安否確認サービス
セコム株式会社
出典:セコム安否確認サービス https://www.secom.co.jp/
24時間365日の有人対応 で災害時の初動を支援
強み
・専門スタッフが24時間365日体制で災害情報を確認
・安否確認の一斉送信や未回答者への自動再送に対応
・メール、アプリ、LINE、電話など複数の手段で安否を報告できる
セコム安否確認サービスは、災害発生時の安否確認から初動対応まで支援する法人向けサービスです。専門スタッフが24時間365日体制で災害情報を確認し、管理者への通知や安否確認の一斉送信をサポートします。
従業員からの回答は自動集計され、未回答者への再送も可能。メールやスマホアプリ、LINE、電話など複数の報告手段が用意されているため、工場や事業所ごとに勤務環境が異なる製造会社でも運用しやすいでしょう。複数拠点の安否を迅速に把握し、事業継続や早期復旧につなげたい企業に向いています。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(特別警報)
エマージェンシーコール
インフォコム株式会社
出典:エマージェンシーコール https://www.infocom-sb.jp/emc/
工場や拠点ごとの安否状況をすばやく把握したい製造会社向け
強み
・電話、メール、アプリ、LINEなど複数の連絡手段に対応
・回答があるまで繰り返し連絡でき、未回答者を追跡しやすい
・正社員だけでなく、協力会社や派遣社員への緊急連絡にも活用可能
エマージェンシーコールは、災害時の安否確認や緊急連絡を効率化できるシステムです。電話・メール・アプリ・LINEなど複数の手段で連絡でき、回答結果はリアルタイムで自動集計されます。拠点別の状況も把握しやすく、複数の工場や事業所を持つ製造会社にも適しています。
正社員に加えて協力会社や派遣社員にも連絡できるため、雇用形態が異なるスタッフが働く製造現場でも活用しやすいのが特徴です。部署・拠点ごとの権限設定にも対応しており、現場単位で安否確認や初動対応を進めたい企業に向いています。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
Biz安否確認/一斉通報
NTTドコモビジネス株式会社
出典:Biz安否確認/一斉通報 https://www.ntt.com/index.html
多数の工場・従業員をまとめて安否確認したい製造会社向け
強み
・設定した震度以上の地震発生時に安否確認を自動配信
・ スマホアプリ、メール、電話など複数の連絡手段に対応
・未回答者への自動再送信が可能で、大人数の状況を把握しやすい
Biz安否確認/一斉通報は、地震速報と連動して安否確認を自動配信し、回答をリアルタイムで集計できるサービスです。未回答者には自動で再送信できるため、災害時に担当者が一人ずつ連絡・集計する負担を抑えられます。
スマホアプリやメールに加えて電話通知にも対応しており、従業員の年齢層や端末環境が異なる製造現場でも活用しやすいのが特徴です。製造業では多数の工場・事業所を抱える企業での導入実績もあり、大規模な組織の安否確認体制を整えたい企業に適したサービスです。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(特別警報)
安否確認システムANPIC
株式会社アバンセシステム
出典:安否確認システムANPIC https://www.avancesys.co.jp/
工場・事業所ごとの安否をまとめて把握したい製造会社向け
強み
・設定した地域・震度に応じて安否確認メッセージを自動配信
・メールに加えて専用アプリやLINEでの通知に対応
・拠点・部署ごとに安否情報を自動集計できる
ANPICは、地震発生時の安否確認を自動化できる災害対策支援サービスです。設定した地域で一定以上の震度を観測すると安否確認を自動配信し、回答結果を拠点・部署ごとにリアルタイムで集計できます。複数の工場や事業所を持つ製造会社でも、被災状況を把握しやすい仕組みです。
メールのほか、専用アプリやLINEでも通知を受け取れるほか、携帯電話を持たない従業員には管理者による代理報告も可能。製造業では安否確認訓練に加え、台風接近時の出社指示や一斉連絡に活用された事例もあり、災害時から平常時の訓練まで幅広く運用したい企業と相性がよいでしょう。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)
安否コール
株式会社アドテクニカ
出典:安否コール https://www.anpi-system.net/
紙の電話連絡網から安否確認を効率化したい製造会社向け
強み
・災害情報に連動して安否確認を自動配信し、回答をリアルタイムで集計
・ID・パスワード不要で安否報告できる
・手動配信に対応し、台風時の連絡や安否確認訓練にも活用可能
安否コールは、災害発生時の 安否確認を自動化できるクラウド型システムです。従業員の回答はリアルタイムで集計され、部署などのグループごとに状況を把握できます。ID・パスワード不要で回答できるため、幅広い従業員が働く製造現場でも運用しやすいのが特徴です。
製造業では、紙ベースの電話連絡網から切り替え、定期的な配信訓練や台風接近時の社内連絡に活用された事例があります。災害時だけでなく平常時から運用し、緊急連絡の体制を整えておきたい製造会社に向いています。
主な機能
- 手動連絡
- 自動一斉送信(地震)
- 地域指定一斉送信
- 自動一斉送信(津波)

製造業向けの安否確認システムは、工場勤務者への連絡手段、従業員情報の管理、複数拠点への対応、自動配信・集計、災害時の安定性、料金などを軸に比較することが重要です。平常時の使いやすさだけでなく、災害発生時に連絡が届き、安否状況をすばやく把握できるかまで確認して選びましょう。
工場勤務者に社用スマートフォンやメールアドレスを支給していない場合は、個人のスマートフォンや携帯電話でも利用できる連絡手段があるか確認しましょう。
メールだけでなく、SMS、専用アプリ、電話、LINEなど複数の手段に対応していれば、従業員の勤務環境に合わせて連絡しやすくなります。特に製造現場では、事務職と現場職で利用できる端末が異なることもあるため、全従業員が無理なく回答できる方法を選ぶことが大切です。
人員の入れ替わりがある製造現場では、従業員情報を簡単に追加・更新できる仕組みがあると管理負担を抑えられます。
一人ずつ登録する方法だけでなく、CSVによる一括登録や人事・労務システムとの連携に対応しているかを確認するとよいでしょう。派遣社員やパート、期間従業員も対象に含める場合は、登録・削除の運用ルールを決めやすいシステムが適しています。
工場や事業所を複数展開している企業では、拠点ごとに配信対象や回答状況を管理できる機能が役立ちます。
被災地域の工場だけに安否確認を送信したり、工場・部署単位で回答状況を集計したりできれば、必要な情報を効率よく把握できます。拠点別のグループ設定や管理権限の付与にも対応していると、各工場の担当者が状況を確認しやすくなります。
災害発生直後の対応を早めるには、地震などの災害情報に連動した自動配信・自動集計機能が有効です。
夜間や休日に災害が発生した場合、担当者がすぐにシステムを操作できるとは限りません。一定の震度を検知すると自動で通知を送り、従業員からの回答をリアルタイムで集計できれば、担当者の作業を減らしながら初動を早められます。未回答者への再通知機能も併せて確認しておくと安心です。
安否確認システムは、アクセスが集中 する大規模災害時にも利用できるかが重要な比較軸です。
データセンターやサーバーの分散・冗長化、災害時の稼働実績、通信障害への対策などを確認しましょう。また、特定の通信手段だけに依存すると障害発生時に連絡できない可能性があるため、メールやSMS、アプリなど複数の経路を利用できるシステムを選ぶとリスクを分散できます。
安否確認システムは、管理者だけでなく従業員側の操作性も重要です。工場勤務者が通知を受け取ってから迷わず回答できるか、スマートフォンや携帯電話など普段使う端末で操作しやすいかを確認しましょう。デモや無料トライアルを利用できる場合は、実際の勤務環境で試しておくと導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
製造業向け安否確認システムは料金体系と総額で比較する
安否確認システムの費用は、初期費用や月額料金、登録人数、利用機能などによって異なります。製造業では複数拠点や多様な従業員を対象とする場合もあるため、自社の利用条件を整理し、総額で比較することが重要です。
安否確認システムの費用は、月額料金だけでなく、導入時に発生する初期費用も含めて比較しましょう。
初期費用がかからないサービスがある一方、導入時の設定などに費用が発生する場合もあります。複数工場へ導入する企業では、初期設定や導入支援が料金に含まれるかも確認が必要です。1年間など一定期間利用した場合の総額で比べると、予算を判断しやすくなります。
料金を確認する前に、安否確認の対象となる従業員数を整理しておくことが大切です。サービスによっては登録人数に応じて料金が変わるほか、一定人数まで定額で利用できるプランもあります。
製造業では、本社勤務者に加えて工場勤務者や派遣社員、パート、期間従業員などを対象とするケースもあります。全拠点の対象人数を算出し、実際の利用規模に近い条件で見積もりを比較しましょう。
自社で必要な機能を利用した場合の費用まで含めて比較することも重要です。通知手段、従業員情報の一括登録、外部システム連携、複数拠点の管理などは、サービスやプランによって利用できる範囲が異なります。
必要な機能がオプションの場合、基本料金だけで比較すると実際の費用との差が生じる可能性があります。製造現場で必要な機能を先に整理し、追加費用の有無まで確認しましょう。

製造業では、複数工場の運営や夜勤・交代勤務などにより、従業員の勤務場所や時間が分散しやすい傾向があります。災害時には安否確認だけでなく、出勤可能な人員を把握し、生産継続や復旧につなげることも重要です。こうした状況に備える手段として、安否確認システムが活用されています。
複数工場では電話連絡網だけで迅速な安否把握が難しい
複数の工場や事業所がある企業では、電話だけで全従業員の安否を確認するには時間と手間がかかります。
大規模災害時は電話がつながりにくくなる可能性もあるため、メールやアプリなど複数の連絡手段を確 保することが重要です。安否確認システムなら、各拠点への連絡と回答状況の集計をまとめて行いやすくなります。
夜勤や交代勤務がある工場では、災害発生時に従業員が同じ場所にいるとは限りません。
勤務中の人だけでなく、自宅や通勤途中にいる人もいるため、個別に状況を確認すると時間がかかります。安否や出勤可否をまとめて収集できる仕組みがあれば、その後の人員配置や初動対応を判断しやすくなります。
製造現場では、正社員だけでなく派遣社員やパートなど、勤務形態の異なる人員が働いている場合があります。個別の電話やメールで確認すると、連絡先や回答状況の管理が複雑になりがちです。
安否確認システムを利用すれば、登録した対象者の回答状況を一元的に把握でき、未回答者への追加確認も進めやすくなります。
従業員の安否情報は、災害後の工場運営を判断する材料のひとつになります。従業員が無事かだけでなく、出勤可能な人員を把握できれば、操業を継続できるか、復旧に必要な人員を確保できるかを検討しやすくなります。安否確認をBCPの初動対応につなげる視点も重要です。

安否確認システムは、導入後の運用体制まで整えておくことが重要です。連絡先が古いままだったり、従業員が回答方法を理解していなかったりすると、災害時に十分活用できません。特に製造業では勤務形態や所属拠点が多様になりやすいため、個人情報の管理、登録情報の更新、訓練、安否確認後の対応まで事前に決めておきましょう 。
個人の電話番号やメールアドレスを登録する場合は、利用目的や閲覧できる担当者、管理方法をあらかじめ明確にしておきましょう。
個人情報保護法第23条では、個人情報取扱事業者に対して、個人データの漏えい・滅失・毀損の防止などに必要かつ適切な安全管理措置を講じることを求めています。安否確認用の連絡先についても、誰が閲覧・管理するのかを定め、必要以上に社内で共有しない運用が重要です。
入退社や異動、連絡先の変更に合わせて登録情報を更新できる体制を整えましょう。
古い情報が残っていると、災害時に通知が届かなかったり 、すでに退職した従業員へ連絡したりする原因になります。中小企業庁のBCP指針でも、従業員の電話番号などに変更があればその都度修正し、記載内容が古くならないよう定期的に見直すことが推奨されています。
製造現場では派遣社員や期間従業員なども含め、誰が情報を更新するのかを決めておくと管理しやすくなります。
システムを導入した後は、定期的に訓練を実施し、通知から回答までの流れを従業員に浸透させることが大切です。
中小企業庁もBCPを緊急時に有効活用するには、従業員への教育と定期的な訓練が重要としています。訓練では、通知が実際に届くか、従業員が迷わず回答できるか、管理者が未回答者を把握できるかまで確認しましょう。
工場や勤務時間帯によって回答状況に差が出る場合は、訓練結果をもとに連絡方法や社内ルールを見直すことも有効です。
安否確認は回答を集めて終わりではなく、得られた情報をその後の災害対応につなげる手順まで決めておきましょう。
例えば、出勤可能な従業員の把握、各工場から本社への報告、復旧要員の配置など、安否確認後に誰が何を判断するのかを事前に整理しておくと初動を進めやすくなります。
ただし、工場の操業再開は従業員の安否だけで判断するものではありません。建屋や生産設備、情報システム、原材料の供給状況なども含めて確認し、BCPに沿って復旧を判断する必要があります。
製造業では、複数拠点の安否確認や多様な従業員への連絡、回答集計の効率化などを目的に安否確認システムが活用されています。ここでは、各システム提供会社が公開している製造業の導入事例をもとに、導入前の課題と導入後の変化を紹介します。※導入効果は、企業規模や運用方法などによって異なります。
<導入前>
輸送用機械器具を製造する企業では、各課の電話連絡網とメールを使って緊急連絡を行っていました。各課から安否情報が集まるまで時間がかかり、複数拠点の状況を迅速に把握することが課題となっていました。
<導入後>
システム導入後は、本社・工場など拠点や対象者ごとに配信条件を設定できる体制を構築。地震の震度や対象地域に応じて通知先を分け、複数拠点の安否情報を一つの仕組みで管理できるようになりました。
<導入前>
食品メーカーでは、電話連絡網を使っていましたが、全従業員へ正確に情報を届けることが難しい状況でした。パートタイムや外国人スタッフも勤務しており、全員が既存の社内ツールを利用できるわけではないことも課題でした。
<導入後>
安否確認システムの導入により、パートタイムや外国人スタッフを含む従業員へ一斉にメッセージを送れる体制を整備。災害時の安否確認に加え、平常時の社内連絡にも活用されています。
<導入前>
大手重工メーカーでは、阪神・淡路大震災の際、通信網の断絶などによって従業員の安否確認に1週間以上を要しました。この経験を踏まえ、BCPの一環として安否確認体制の見直 しを進めました。
<導入後>
その後の東日本大震災では、事業所の被害状況やグループ従業員の被災状況をシステム上に集約し、迅速に状況を把握。収集した情報は、その後の対応策を検討する際にも活用されました。安否確認を情報収集だけで終わらせず、事業再開に向けた初動対応につなげた事例です。
製造業で安否確認システムを導入する際は、仕組みや導入義務の有無、社用スマホを持たない従業員への対応など、事前に確認しておきたい点があります。また、派遣社員や期間従業員を登録できるか、SMS・LINEに対応しているか、夜間・休日でも自動配信できるかも重要です。ここでは、製造業の安否確認システムに関するよくある質問にわかりやすく回答します。
安否確認システムとは、災害発生時に従業員へ安否確認を送り、回答状況を集約・管理する仕組みです。サービスによっては、地震情報と連動した自動配信や回答の自動集計、未回答者への再通知にも対応しています。電話やメールで一人ずつ確認するより、複数拠点や多数の従業員の状況を把握しやすくなります。
企業に安否確認「システム」の導入を一律に義務付ける法律はありません。
一方、
労働契約法第5条では、企業に対して従業員が生命・身体などの安全を確保しながら働けるよう必要な配慮を求めています。また、中小企業庁のBCP関連資料でも、災害時の安否確認について複数の連絡方法を確保することが望ましいとされています。
そのため、安否確認システムは法令上の必須設備ではないものの、災害時の安全確認やBCPを効率的に進める手段のひとつといえます。
社用スマートフォンがなくても利用できる安否確認システムがあります。
サービスによっては、個人のスマートフォンや携帯電話から、Web、メール、アプリ、LINE、電話などを使って回答できます。実際に、社用デバイスや会社のメールアドレスを持たない工場勤務者への安否確認を目的に導入した製造業の事例もあります。
ただし、利用できる連絡手段はサービスやプランによって異なります。現場の従業員が普段使える端末・連絡方法に対応しているかを確認しましょう。
派遣社員や期間従業員などを安否確認の対象にできるサービスがあります。
実際に、多数の派遣スタッフを含めて安否確認を一括管理している事例や、パート・アルバイトを含む従業員への連絡に活用している製造業の事例が確認できます。
ただし、登録できる対象者や契約条件はサービスによって異なります。正社員以外も対象とする場合は、登録可能かだけでなく、入退社や契約終了時に情報を更新しやすいかも確認しておくことが大切です。
SMSやLINEなど、複数の連絡手段に対応した安否確認サービスがあります。例えば、LINEで通知を受け取り、そのまま安否を回答できるサービスや、SMSを使って緊急連絡を配信できるサービスがあります。
対応する連絡手段は製品によって異なるため、工場勤務者が利用しやすい方法に対応しているか確認しましょう。
災害情報と連動して自動配信できるサービスであれば、夜間や休日でも安否確認を開始できます。
例えば、設定した震度以上の地震が発生すると、自動で対象者へ安否確認を配信し、回答を自動集計する仕組みが実際に提供されています。未回答者への自動再送信に対応するサービスもあります。
ただし、自動配信の対象となる災害や震度、配信地域などの設定条件はサービスによって異なります。導入前に、自社の工場所在地やBCPに合った条件を設定できるか確認しておきましょう。
まとめ|製造業の安否確認システムは運用要件を踏まえて選定する
製造業で安否確認システムを導入する際は、社用スマホを持たない従業員への連絡手段、派遣・パートを含む人員管理、複数工場への対応、自動配信・集計など、製造現場ならではの条件を踏まえて比較することが重要です。
料金だけでなく、災害時の安定稼働や運用のしやすさ、導入後の訓練体制まで確認すると、自社に適したサービスを選びやすくなります。複数の安否確認システムを比較し、必要な機能や利用人数を整理したうえで、自社のBCPや災害対応に合うサービスを検討しましょう。
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